海老蔵写真集

本屋で物色.海老蔵写真集が出てた.新之助写真集は素顔が多くて歌舞伎扮装が少ないからイマイチ.でもこっちは表紙からして『暫』だし*1、中も今までの演目の写真で一杯.うぉ−、かっこいい! 見逃した実盛もあるし、演舞場のバカ殿もある.弥生ちゃんも弁…

松尾スズキ『第三の役たたず』

第三の役たたず宣言 庵野秀明―モノローグのカリスマ、憂鬱を語る 天久聖一―バカとモテについての哲学的考察 根本敬―生きにくさから出発するということ 鶴見済―虚無主義の果てに見たもの 町田康―イケなかった男二人の邂逅第三の役立たず作者: 松尾スズキ出版…

高橋克彦『だましゑ歌麿』

だましゑ歌麿作者: 高橋克彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る松平定信の寛政の改革当時、歌麿の妻が大水のどさくさにまぎれて殺された.偶然関わった南町奉行所の仙波が調査を進め…

山本耕史 in 『snob』

山本君が18Pも載ってる太っ腹な雑誌だ.よく知らないけど音楽専科社が出してるサブカル系っぽい雑誌で、今回の表紙は氷川きよしだった.さすが1600円もするだけあってかなり豪華な作りで、お目当ての山本君以外の特集も予想外に楽しくて1600円が惜しくなかっ…

柴田よしき『聖なる黒夜』

あらすじ(公式サイトより) 東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりのヤクザ…それが十年ぶりに麻生の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。事件を追う麻生龍太郎は、次第…

天童荒太『孤独の歌声』

孤独の歌声 (新潮文庫)作者: 天童荒太出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/02/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (50件) を見るこれ誰が買ったんだろう.LIBROのブックカバーってことは自分か?全く記憶にない… 天童荒太、名前…

『ワンダフルライフ』是枝裕和

小説ワンダフルライフ (ハヤカワ文庫JA)作者: 是枝裕和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1999/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (28件) を見る映画のノベライズになるのかな.映画では描写されていなかった細部がおもしろ…

『新選組日記』

新選組日記 (PHP新書)作者: 木村幸比古出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2003/06/17メディア: 新書購入: 12人 クリック: 80回この商品を含むブログ (10件) を見る永倉『浪士文久報国記事』の『島田魁日記』の2つが収録されたおいしい1冊.原文と現代語訳が…

平野啓一郎『日蝕』

日蝕 (新潮文庫)作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 61回この商品を含むブログ (94件) を見る思ったよりおもしろかった.ただし、のって読めたのは後半の両性具有者が出てきたあたりから.それまでは…

『燃えよ剣』

燃えよ剣(上) (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972/06/01メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 409回この商品を含むブログ (293件) を見る多くの新撰組イメージがこれによって創り上げられたという作品らしい.史実のあれこれや…

宮部みゆき『龍は眠る』再読

龍は眠る (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/01/30メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (145件) を見るそんな中、久しぶりに宮部みゆき『龍は眠る』を読んだ.「少年2人が出てくる話」としか覚えてな…

橋本治『双調平家物語 栄花の巻 2』

双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前作者: 橋本治出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1999/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る今回は天智天皇から平城京が出来るまでのお話.前作が男性の政治画策だとすれば、今回は政治の世界に身を置いた…

山本容子『本の話絵の話』

本の話 絵の話作者: 山本容子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る芸術家というのは自分に絶対の自信を持ってるものなんだなあって改めて思った.確固たる自分を持ってるからこその感…

秋山香乃『歳三往きてまた』

歳三往きてまた作者: 秋山香乃出版社/メーカー: 文芸社発売日: 2002/03/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る泣けるっちゅーねん.そりゃもうかんべんしてーってくらい泣ける. 京都を追われたあたりからの話だから死に向かっ…

島田荘司『ロシア幽霊軍艦事件』

ロシア幽霊軍艦事件 (講談社ノベルス)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/01/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る実に久しぶりに御手洗シリーズを読んだ.てっきり普通のミステリーかと思いきや、ミ…

小谷野敦『軟弱者の言い分』

軟弱者の言い分作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (20件) を見るいろんなエッセーをかき集めた一冊なのかな?小谷野敦は大抵の場合「そうそう、そうだよ」って納得できることを言う…

橋本治『2 栄花の巻(1)』

双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前作者: 橋本治出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1999/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る1巻は中国の秦に始まる革命史だった.そして2巻は飛鳥〜奈良時代の日本の古代史だ.うーん、おもしろい!教科書…

わかぎえふ『ばかちらし』大和出版

わかぎえふ『イブの抜け穴』ばかちらし (集英社文庫)作者: わかぎゑふ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/01/18メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見るこちらは芝居をネタにしたエッセー.特に関西女優人の猛者が次から次へと登場…

松尾スズキ『演技でいいから友達でいて 僕が学んだ舞台の達人』岩波書店

演技でいいから友達でいて―僕が学んだ舞台の達人作者: 松尾スズキ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/12/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る松尾さんと演劇人との対談集. 吉田日出子 柄本明 ラサール石井 天…

夏目漱石『行人』

行人 (岩波文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/04/16メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (25件) を見る難しいなあ.前に読んだときも良くわかんなかったけど、今回もやっぱわからん.長野家のまわりにいろんなタイプ…

『土方歳三散華』(広瀬仁紀著/小学館)

土方歳三散華 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)作者: 広瀬仁紀出版社/メーカー: 小学館発売日: 2001/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見るやばい、これだけじゃ全然わからん.幕末って思想やら思惑やらが入り組み…

夏目漱石『虞美人草』

夏目漱石『虞美人草』読了。何回目だろー.読むたびごとに違う感想を持つものの、自分内クライマックスはいっつも同じ↓の部分.甲野さん、好きだー! 自分でも不思議だけど、漱石の書く生活能力ゼロの高等遊民系なダメ男にどうしてこんなに惹かれるのかしら…

テニスン『イノック・アーデン』

しばらく前に読んだテニスン『イノック・アーデン』.もはや記憶も定かでないくらい昔に買ってはみたものの、その散文詩の形態がなじめずずーっとほっておいてしまった.でも冒頭部を乗り切ったらあとはぐんぐん読み進むことができ、正直最後は泣けました.…

角川ビギナーズクラシックス『今昔物語』

今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)作者: 角川書店出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/03/01メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る今昔物語ってインドや中国の仏教説話も含んでたなんて知らな…

角川文庫ビギナーズクラシックシリーズ『平家物語』

平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)作者: 角川書店出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/09/21メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 29回この商品を含むブログ (27件) を見る原文に当たるのは私の古…

京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/08/09メディア: 新書購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (194件) を見るうーん、どうだろう.相変わらずの長編ですが、それにしても時間がか…

T.Williams『Streetcar Named Desire』

読了.おもしろかったけど、意味はわかんない.どの登場人物にも共感できないし感情移入もできない.でも何故かおもしろかった.決して気持ちの良いお話じゃないしナイーブ過ぎる登場人物もいらつくんだけど、言葉の使い方が気持ちいいんだ.本来こういう展…

加納朋子『沙羅は和子の名を呼ぶ』

沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/09/20メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) を見る質の良い短編揃いで良い気分.何気ない一言でホロッとさせるのが上手い.

中公文庫『江戸時代の歌舞伎役者』(田口章子著)

江戸時代の歌舞伎役者 (中公文庫)作者: 田口章子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る真面目な語り口ではあるが、役者の人となり紹介&役者世界のゴシップ紹介的な内容でおもしろく…

加門七海『うわさの神仏』

うわさの神仏―日本闇世界めぐり (集英社文庫)作者: 加門七海出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/06/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (18件) を見る仏像好きとしては当然タイトルに惹かれて買った本.が、加門七海ってそうい…