長谷寺 室生寺(奈良)

長谷寺室生寺めがけて朝7時に出発.名阪は馴染みがないからインターの名前を聞いてもまったくピンと来ない.名神なら自分達がどの距離にいるのかある程度予測つくんだけどねー.途中から高速じゃなく国道になったのにもびっくり.サービスエリアに寄りそこねちゃったじゃん!ってあたふたしたけど、国道でもちゃんとサービスエリアっぽいのは適当な位置に配置されてて問題なかった.

長谷寺

まず最初に長谷寺に向かう.カーナビの示すがままに走ってたら農道に突入.道路拡張工事中でところどころは2車線になっているものの、すれ違えないくらい細いところもあり.予想してたほど車が走ってなくて良かった.お寺まで行っちゃうと駐車場があるかどうかわからなかったから近くのちょっとした空き地に車を停める.お寺には駐車場はあったけどなんと有料だった.


もともと私たちの目的はいつものごとく仏像だったのに、長谷寺はぼたん祭りの真っ最中.花というのはこれほどまでに人を集めるものとは知らなかった.花にはそれほど興味がない私からすれば驚きの人出だ.10時ちょい過ぎということでまだ本格的な混雑にはなっていないと思われるものの、それでも回廊や宝物館は大混雑.


ぼたんを前に写真を撮る人たちをすり抜け目的の本堂へ.うわ、でかっ!人の頭越しにちらっと見えた十一面観音の大きさに唖然とした.写真では大きさまでわかんなかったよー.まさかこれほどでかいとは.十一面観音でこれほど大きいものって珍しいんじゃないかしら.説明書きによると10メートル以上あるらしい.観世音寺西大寺あたりもかなり大きかった印象があるけど、あそこはお堂自体もでかいからなあ.長谷寺は仏像がきっちり納まるだけの大きさしかない厨子に入ってるから余計に大きく見えた.わーって驚きながら見てたら、隣で「真中じゃないと入らんなあ」とかなんとか呟きながら微妙に押してくるデジカメ構えたおじさんが.むかついたので「撮影禁止ですよ」と言ったら「ま、ええやん」だって.「よくないですよー」と一応にこやかに言ってみたけど、なんだかなあ.ルールは守ろうよ.


帰る頃にはどんどん人が多くなりちょっとしたお祭り気分.「ことしのボタンは良いぼたん〜♪」とお坊さんの歌まで聞こえてきた.車の数に比して人が多いのは観光バスで来る人が大半なのかも.車内でちょっと休憩して次の目的地室生寺へ.

室生寺

室生寺への道はハイキングコースになってるのかそれらしい格好で歩いている人をちらほら見かけた.公称6キロだけど絶対もっとあるよ、あれ.室生寺長谷寺なんて目じゃないほど観光地化されてた.勝手な想像で山あいのひっそりしたお寺だと思ってたら、参道にはおみやげ屋さんが一杯並んでるわ次から次へと観光バスがやってくるわで大にぎわい.おかしい、どうも想像と違う.


私たちの目的はやはり仏像と塔だったからまったく気付いてなかったけど、室生寺はしゃくなげで有名らしくお花目当ての観光客が山盛りです.みんなそんなに花が見たいか!?


金堂で十一面観音にご対面.うう、遠いなあ.十一面観音以外にもおもしろうそうな仏像がいっぱいあるだけに近くまでいけないのがくやしい.かつ人が多くてゆっくり見れなかったのが残念.いつも時期的に閑散としたお寺にしか行ってないから人の多いお寺になじめない.花の季節じゃないかどうか事前にチェックが必要だということを学んだ.


補修の終わった三重の塔は新しいはずなのに随分暗い色が使ってあって相当時間がたってるように見えた.薬師寺岩船寺なんかだと鮮やかな朱色が映えてたけど、ここの塔は濃い茶色で落ち着いた雰囲気に補修されていた.塔の周囲ではあちこちでお弁当を広げるグループが見られ、ちょっとしたハイキング気分を味わう.不思議な寺だ.


上に上る階段があり、やる気満々の妹についていったら大変な目にあった.階段長すぎ!息は切れるわ汗だくにはなるわでもう大変.一体何百段上ったんだろう.金毘羅の階段と比べる話が聞こえてくるほどの長い階段だった.しかも段差が小さく石の幅も小さいので余計に体力を使う.下からだと頂上が見えないのですっかり騙された.久しぶりに物凄い運動をした.下ってからも1人ほてった真っ赤な顔をしてたから、すれ違う人に不思議そうな顔をされた.あの階段を知らなかったら昼間っからほろ酔い加減のお調子者にしか見えん.


飲み物だけ買ってさっさと岐路につく.休憩をすることもなく4時には家に到着.なんて安上がりな私たち.行きも帰りも心配した渋滞はなく大体3時間ちょいで着いた.次に狙っている高野山だと日帰りは難しいかも.