浮世絵・大武者絵展(町田国際版画劇場)

遠いところ行ってよかった.展示数もなかなかだし武者絵そのものもおもしろかった.年代を追って展示してある武者絵のテーマになんと平家物語が多いことか.敦盛、直実は当然として、それ以外にも平家方の武士があちこちに登場していた.平家物語を現代語訳とはいえ読んでおいてよかった.身の回りに普通にこういう物語が点在していたら、そりゃ歌舞伎の題材にもなるわな.義経、弁慶は今更言うまでもないが曾我兄弟も人気者.『茨木』で仁左さんの超絶にかっこよい渡辺綱を見て以来ちょっと気になる綱のたっくさんあった.四天王は酒天童子絡みでも大人気.歌舞伎を定期的に見てると意識しなくても自然とこういう名前が記憶に残るものなのね.一番のお目当て芳年は久しぶりの茨木が見られたので満足.