日曜美術館『フェルメール特集』

今日本にきているフェルメールの『画家のアトリエ』の特集.森村泰昌のセルフポートレート撮影のためにこの絵を分析していく様子がなかなかおもしろかった.実際に復元してみると、この間見た映画『真珠の耳飾りの少女』で登場したアトリエにそっくりなのね.そっちに感動しちゃった.遠近法が絶対視されていた時代に、いかに遠近法を守りつつそれを壊した絵画が描けるか、という画期的な挑戦をしていたのがフェルメールだってことか.そう思うと、よく雑誌に載ってる「どちらの絵が優れているか?」テストでフェルメールの絵が使われているのも納得できる.この『画家のアトリエ』にしても絵だけを見てると机が画家よりも手前にあるというのが信じられない.でもきっちり遠近法には従ってるんだもんなあ.こういう視点を見つけられるというのも画家の重要な才能の一つなんだ.