美の巨人たち『ポール・デルヴォー』

昔よく知らないまま伊勢丹美術館の『ポール・デルヴォー展』を見に行った.
一度見たら忘れらない印象的な女性が登場する絵だった.
母親の溺愛というのは男性の芸術家にはつき物なんだろうか.
デルヴォーも思春期の頃に母親から「女は悪魔だ」と教え込まれたらしい.
そして母親が死に際し残した言葉が生涯愛し続けた女性と「二度と会わないこと」.
デルヴォーは忠実に守ってタム(その女性)とは会うことも無く違う女性と結婚したとか.
罪な母親だよなあ.そこまで息子を縛り付けたいものなのかしら.
守っちゃう息子も息子だけど.
でも、その後何年もして2人は偶然再会し結婚するんだけどね.
そういう女性との関係が彼の絵に影響してるのもうなずける.
晩年の絵に静謐さとか静けさがより強く現れてくるのはタムとの幸せな生活があったからだったんだ.