フィレンツェ―芸術都市の誕生展

絵が少なかったのでイマイチ．美術品は好きですが主に絵画と彫刻にのみ興味が集中しているので装飾品とか工芸品だとさらーっと流してしまった．

ボッティテェリ『婦人の肖像』: ボッティテェリ、大好きです．まったく生気が感じられない顔や動きのない人形のようなところが好きです．
ジョヴァン・フランチェスコ．ルスティチ『馬上の戦い』: 隣にレオナルドの『アンギアーリの戦い』の模写があって、この作品はそれを彫刻に仕立てたもの．『アンギアーリの戦い』はレオナルドとミケランジェロの対決エピソードで有名な絵ですが、残念ながら模写しか残っていません．あまりに複雑な構図のため現実ではありえない光景だとばかり思ってたので、それが立体化されているというその事実に驚いた．これじゃ兵士は戦う前に圧死しちゃうよ．
アヴィケンナ『医学典範』: 世界史に授業で習ったものの現物を初めて見ました．文字でしか知らなかったものがこうやって目の前にあるってのは単純に感動します．
マトゥラ（尿検査用容器）: 籠とガラス瓶のセット．これが医者のシンボルとなってたんだって．

次は浮世絵太田記念美術館の『絵師比べ　−忠臣蔵の世界−』に行く予定．年末といえば忠臣蔵でしょう．絵師比べなんておいしい企画じゃないですか．
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/dis041112.html