たまった芝居録画消化
■おそれいります シェイクスピアさん@アートスフィア
わかぎさんは自分とこの劇団より人んちの演出やってたほうがおもしろい.
シェイクスピアと作中人物であるハムレットが、このあとの物語展開どうすんだよ!ってあれこれアイディア出し合ってごちゃごちゃ言い合ってるのがツボをくすぐる.
逸平君の方のスタイルのよさに驚愕じゃー.顔ちっちゃくてスラっとしてるから王子様の扮装がめちゃくちゃ似合ってた.普段着物着てるから知らんかった.
■マクベス
1997年 紀伊国屋ホール
作:W.シェイクスピア 訳:松岡和子
演出:アレキダンドル・ダリエ
マクベス 段田安則
マクベス夫人 南果歩
マグダフ 大高洋夫
木内里美 小山勝広 木下慧人 山崎清介 吉見一豊 久松信美 錦部高寿 八嶋智人 福士恵二 高田恵篤 中村亮
八嶋さん、どこに出てた!?
慌てて見返したら、うわ、メガネしてないじゃん.だから気づかなかったんだ.
山崎さんもどの役で出てたんだろう.もしかしてダンカンか??
(ググって見たらやっぱりそうでした)
えーっと、ものすっごい暗くて真面目な演出ですね.演出家は外国の方でしたか.なるほど.とりあえずテレビ観劇には向かない演出でした.会場で見たら内容に引き込まれそうだけど、部屋で見てるとつい雑念にとらわれがちになってしまった.
段田さんのマクベスはこれまた真面目一辺倒.これを思うと佐々木蔵之介のマクベスは適度な軽みがあった.蔵之介やポランスキーの映画のようにマクベスは少し頼りなげなお坊ちゃん風な雰囲気を持つ人のほうがあっているように思う.
南果歩のマクベス夫人.コワー.あの独特の声との相乗効果で、野心というよりもとから狂気に近いような非常に神経質なマクベス夫人が出来上がってました.
■himself
何がダメって音楽がダメ.ああいうのは苦手なんだよー.音楽は中川君ってことだから彼はこういうタイプの曲がねっから好きなのね.まあ、あの歌い方を見てればわかるか…
詳しい人にはちげーよっ!って言われそうですが、私の中ではあの手の音楽はすべてマイケル・ジャクソンとスティービー・ワンダーに集約されるのです.ネタとして歌われる分にはかまわないけど(例えて言えば『忍法帖』の2幕オープニング)2004年というこの時代に本気で歌われると、もうどうしていいのかわからない.
欲張って歌とダンスと芝居の全部を入れずに、どれか一つに重点をおいたほうが見やすい作品になったのではないかと思う.どれも中途半端でどこに注目していいのかわからなくなってしまった.特に芝居部分がいらない.いっそ全編歌でも良かったんじゃない?正直に言うとオフィーリアがかなーり辛かった.ガートルードが素敵だっただけに惜しい.