中宮寺菩薩半跏像@国立博物館

特別展示中だというので行って来ました.2003年1月に中宮寺訪問した時以来のご対面です.
確かこの菩薩像は以前も国立博物館で展示してたはず.その時とは違って今回は一部屋をまるまるこの像のために使っていてまさに特別扱いです.
大きな部屋に一点だけなのでお堂で見るよりも随分小柄に見える.
四方八方から照明が当たっているおかげで細かい部分も観察できるし、何より像の周りをぐるッと一周できるのが嬉しい.
お堂にあったら後姿は見られないからね.光背の軸が竹模様になってるなんて知らなかった.あと半跏の部分から裳にかけて割れ目のようなものが全体に見られたのは、ここで割れてしまった後なのか、それともここで組み立てたのかどっちなんだろう.
ぐぐったらわかるかな.

とまあ、細部まで詳細に見られるのもこういう展示の醍醐味だけれども、じゃあ美しさはどうかといったら、そりゃお堂にいるほうが断然上だ.照明に煌々と照らされた像は黒といよりは茶色に近く、あの黒色が放っていた落ち着きや神秘さが抜けてしまっていた.
それから正面上からぺっかりと照らされているので正面顔がどうしてものっぺり見えてしまって、正直不細工に見えてしまった……

常設展

相変わらず模作とはいえ薬師寺聖観音にうっとり.綺麗だわ〜.
あとは浮世絵.楽しいっす!
彫刻作品では繊細な装飾の文殊菩薩ご一行様が素敵で見蕩れました.