東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』@帝国劇場

バルジャン………山口祐一郎
ジャベール………岡幸二郎
コゼット…………剣持たまき
マリウス…………藤岡正明
エポニーヌ………ANZA
テナルディエ……コング桑田
テナルディエの妻…森公美子
ファンテーヌ……井料瑠美
アンジョルラス…岸裕二
リトルコゼット…春山椋
リトルエポニーヌ…蛭薙ありさ
ガブローシュ……大久保祥太郎

始めてみる人が3人もいたせいかとっても新鮮なレミゼになった.
感想は後ほど.


【感想追記】
どうしたことかというくらい2階席の落ち着きがなかった.お着物の団体がいたけれどそれが原因か?
とにかく遅刻が多い.1幕目だけでなく2幕目もバリケードシーンになってから入ってくる人、それどころかエピローグで入ってきた男3人!そのタイミングはありえないだろう.
それだけならまだしも幕中の出入りが異常に多かった.普通多くても数人見かける程度、少なくとも私は今期のレミ全部あわせても片手未満しか幕中に出て行く人を見たことがない.なのに今日は1日で誇張じゃなくて50人は見た.何をしにあの人たちはゾロゾロと出たり入ったりしてたんだろう.幸い近くの席ではなかったものの目の端に入ってくるのでとっても邪魔.
しかもいい場面に限って盛大にビニール袋をカサカサ鳴らすのはなんでなの?自分じゃ気にならないのかしら.前にNHKの実験でお年よりは耳の老化のせいで高音が聞こえないことを証明してた.それを見て以来、あの音は実は出してる人には聞こえてないんじゃないかと疑っている.
ものすごく煩い人がいたわけでもなく、身近で鼻をすすり続ける人がいたわけでもなく、基本的には大丈夫だったんだけれども、なんとなく最後まで落ち着かない雰囲気だったのが気になった.


今日は舞台上に初見の人が3人もいたので見慣れたレミを新鮮な目で見ることが出来た.
藤岡マリウス、歌は3人の中で一番上手い.ほか2人に比べると演技部分が抑え目で歌メインといった印象.で、この藤岡マリウスを見てると2003年以前のマリウスを思い出した.というかあえて言うなら津田マリウス.こんな感じだったよなー.岡田マリウスや泉見マリウスが恋する気持ちをまさにフワフワと演技してるのに比べると少しお固いマリウスだった.ただ最近全体的に演技過剰と思わなくもないのでこのくらいのバランスのほうがいいかもね.
この子もあまり背が高くないのかな.ここのところぽよよーんとした顔立ちのマリウスが多かったせいか、きつめの顔立ちがちょっと苦手だと思ってしまった.


コングテナ.コングさんはリリパやG2の芝居でお馴染みの役者だったので、さとしさんが帝劇に立ってるのを見たときと同じような感慨がありました.すごいなあ、帝劇で歌ってるよ.
宿屋のシーンって結構テナが何をするのかに注目しちゃうんだけれども、コングさんはバタバタ小芝居入れてた記憶がない.特に大げさに動き回ったりする芝居がないのに、ちゃんと歌で雰囲気を作り上げることが出来ていたのに感心した.

岸アンジョ.落ち着いた大人のアンジョですね.歌が上手い.背が高い.これだけでも最近のアンジョの中では特筆すべきポイントです.あとはもう少し華があれば言うことなし.バリケードの最後のほうは熱いアンジョだった.落ち着いた印象があるだけに最後の絶唱が心に響く.

  • たまきちゃんはコゼットももちろんだけれども、工場での意地悪な役作りは退廃的な娼婦もいい.あの小枝のようなプロポーションにうっとりです.可愛いな〜
  • 岡さんは今日も自殺の1オクターブ上げが絶叫系でした.前回は冒頭から明らかにおかしかったので喉の不調かとも思ったけれど、今日はそこ以外は完璧だったのでこれはもう岡さんが狙ってやってると考えた方がいいのか?もしそうだとしたら私は以前のきちんと歌ってくれる方が好き.岡さんはバリケードでバルジャンに逃がされるシーンでの演技も変えてきてた.
  • 山口バルジャンは告白での「またあの地獄へ」の歌い方には毎度驚く.そこまでやらんでも、と正直思うけれど、山口さんなりの演技プランだと思うと微笑ましいのでそのままでいいや.
  • 衣料ファンテ.申し訳ないけれども本当に苦手.ヘッドフォンの故障かと思うような変な強弱の入れ方や、声の裏返り多用など歌い方も苦手なら声自体も苦手.