京都寺めぐり
春の特別公開を目指して京都に行ってきました.
7時15分に出発、京都東インター9時半着、清涼寺10時着.
清涼寺
本堂ではご本尊の釈迦如来像を拝観(この場合拝礼のほうがいいかしら).前に来たときは拝観コースとお堂の内部の間に結界があったように記憶しているけれど、今回はぐるっと法具の前まで行くことができたので、ちょっとだけ近づいて見ることができた.
あちこちのお寺で「清涼寺式」というお釈迦様を見るので、お久しぶりな感じがしない.お顔が丸いのがここの釈迦如来像の特徴ですね.
裏の大方丈の伝小堀遠州作というお庭を眺めてから特別公開中の霊宝館へ向かう.
森嘉の豆腐
清涼寺に行くたびに買いたかったお豆腐を今回日帰りだということでようやく買うことができた.
白いお豆腐と飛龍頭と厚揚げと油揚げを購入.お豆腐は何もつけなくても十分食べられます.マッシュしたジャガイモが入っていた飛龍頭が凄いおいしかった!これはまた買いに行かないと!
仁和寺
こちらもまずは霊宝館を見学.もしかすると大河ドラマの影響なのか平家と源氏に関する史料が特別展示されてました.
愛染明王が多く展示されていたのは何かこのお寺に由来があるんでしょうか.清涼寺と同じく9世紀の作品だというのにまったくカラーが違う
国宝の阿弥陀如来三尊像は、ぽっちゃりとした幼い顔立ちがなんとも優しげでした.
金堂と観音堂を続いて見学.どちらもこの時期はバイトらしき若者達がちょっとしたガイドをしてくれてました.金堂は紫宸殿を移築したものだということで、当時の内裏の建築様式が今にわかる貴重な建物だそうです.中には阿弥陀如来像の複製(本物は霊宝間の中)と四天王像がいらっしゃいました.
屋根の瓦には鬼瓦ではなく唐人風の人物が立っていて異彩を放ってました.
観音堂には薬師如来像と二十八部衆が安置されていました.金堂も観音堂もかなり彩色が残ったカラフルな仏様たちを見ることができます.ここまで色が残っているということ普段公開されていないのかしら.おぼえてないなあ.
二十八部衆の中では真っ白な羽を持った一体が目立ちます.あれは何の像なのかな.あとで三十三間堂の二十八部衆の写真集で確認してみよう.
醍醐寺
霊宝観にて『醍醐寺一千年の美-平安から桃山を中心に-』展を見る.
これは見所たくさん!!行った甲斐があったというものです.本来仏像が一番好きなんだけれども、今回は絵画作品に面白いものがたくさんあった.
- 俵屋宗達『舞楽図』(江戸時代)
- 五大尊像(鎌倉時代)
- 大元師法本尊像(鎌倉時代)
- 如意輪観音坐像
- 単純に綺麗です.如意輪観音ってなんでこう色っぽくて綺麗なんでしょうねー.一体は光背の繊細な透かし彫りが美しく、一体は全体のポーズが美しい像でした.
- 不動明王坐像 快慶作
- 五大明王像 平安時代
今回特別展として薮内佐斗司の作品がたくさん展示してありました.名前を聞いてもわからなかったけれども作品を見たら一目瞭然.勘九郎劇場で毎回見ていた大当たり童子を造った彫刻家でした.海老蔵襲名の際に歌舞伎座に展示してあった不動明王を造ったのもこの人だったのね.勧進帳ならぬ勧進鳥だったり他にも可愛らしい童子像が一杯あった中、一番気に入ったのは日輪坊.虚空菩薩の下にころころ置いてあったのが本当に可愛い.ぐぐってみたらどうやら手のひらサイズのブロンズ作品で40万だそうです.
今回は金堂も中が見られます.この期間外に来ると寂しく外を眺めるだけなんだよねー.内部は丁度いい具合に日の光が差し込んで明るい雰囲気です.外から見るだけだとどちらかというと暗い感じなので、そのあまりの違いに驚いた.中はとっても気持ちいいですよ.
ご本尊は薬師如来像です.
951年完成した当時のものがそのまま残っている五重塔は国宝指定されてます.朱色と青と白の配分がとても美しい塔です.
三法院ではたまたま華道展が開かれていて、お部屋に1作品ずつお花が飾ってあって部屋を移動すると百合の香りが漂ってきたりするの.お花があるだけでその部屋が生きてるように思えるのはなんであろう.こういう企画はもっとやって欲しい.
秀吉の醍醐の花見で有名な庭園は豪華で華やかな雰囲気で一杯です.本堂の弥勒菩薩は快慶作.快慶の菩薩はどれも若々しくハンサムなので大好きです.
ここでは胡麻豆腐と桜漬けを買ってみた.桜は残念ながら醍醐寺のものではないそうだ.醍醐寺の桜は消毒をしてるので食用にはできないんだって.胡麻豆腐はモチモチしてて大変美味でした.