シェリー『縛めを解かれたプロミーシュース』

鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)

鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)

いつ買った本だよってくらい昔の本.だってこの新しいバージョンの岩波文庫じゃなくてパラフィン紙付きのほうだもん.
散文詩だねえ.散文詩だろうが韻文詩だろうが詩はよくわからん.ゼウスが闇に連れ去られ希望や喜びに溢れた世界が広がった雰囲気だけは伝わってきた.第1幕、2幕とかト書きがあることから、これは戯曲として舞台に上げられることを前提に書いたものなんだろうか.
一応舞台で役者が喋ってるところを想像しながら読んだけど、これを見ておもしろいと思える人がどれだけいるのやら.物語は当然あるものの、そのほとんどがイメージの羅列に近いから私のようにマテリアルな部分を見がちなタイプには辛いものがある.