爆笑問題のススメ 京極夏彦

書くときにできるだけ絵を思い浮かべないようにしてるらしい.自分が思い浮かべてしまうと、その絵に限定されたものが出来上がってしまうからだとか.映像ではなく文字の並びのほうに気を使うというのは、ノベルズで絶対にページまたがりで文章を続けない、つまりページの終わりでは必ず文章を終わらせるというこだわりを見せてたことからもわかる.
だから京極堂の黒尽くめの装束も「黒」という文字を連続させることに意味があったんだって.
最も難しいことは泣かせることでも笑わせることでもなく怖がらせること.映像だと見た目や音でごまかせるけど文章はごまかしがきかないから確かに大変そうだ.といっても私は超こわがりなのでささいなことでもこわがる自信がある.
そんなこんなで今回は怪談について嬉しそうに語っておられました.


妖怪ということしか関係ないけど、今買うかどうか悩んでるのが芳年の妖怪画集.
是非本屋で見かけたら冒頭の幽霊絵だけでも見て欲しい.マジで怖いから!
ボーっと浮かび上がる幽霊は心底怖いけど、他の血みどろ絵のほうは美しいとさえ思う.まるで鷺娘のような幽霊絵はあまりに美しいんで芳年展で思わずポスター買っちゃったもん.

芳年妖怪百景

芳年妖怪百景