ニューヨーク バーク・コレクション展@岐阜県美術館

http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s27213/exhibition/events/200507/index.html


二本の美 三千年の輝きと題し、日本美術を縄文から江戸まで網羅した展覧会でした.
桃山〜江戸にかけての屏風絵が特に良かった.

  • 曾我蕭白『石橋図』
    • 何匹もの獅子が谷を飛び崖を上り石橋を目指す作品.たまらなく可愛い.落ちてる獅子もいたりして容赦ないところですら可愛い.蕭白はもう1点.黒の濃淡の使い方が独特です.
  • 長澤芦雪『月夜瀑布図』
    • 月にぼんやりした瀑布の水煙がかぶる水墨画.抽象画のような好きですね〜.
  • 大麦図屏風
    • 解説によれば当時大麦は絵の題材に使われていなかったとのこと.確かにこんなの今まで見たことがない.金箔に麦の穂が一面に配置された非常にリズミカルでデザイン性の高い作品だった.
  • 伊藤若冲『月下白梅図』
    • どうかしてると思わずにはいられないほど細密な作品.画面一面に広がる梅の花の一つ一つに極小の点が打ってりどこまでいってもその細かさが変わらないため非常に平面的な印象をうけた.
  • 伊藤若冲『双鶴図』
    • 若冲らしい表情をした鶴2匹.
  • 狩野探幽『笛吹地蔵図』
    • 蓮の葉を笠のようにかぶった女性的な優しさに溢れた地蔵図.
  • 酒井抱一『桜花図屏風』
    • 金箔と銀箔を使った上品な桜の屏風.