戒壇院

少し迷いつつ自転車で久しぶりの戒壇院へ.
増長天広目天多聞天持国天と時計回りでぐるっと一回り.拝観は右回りで決まっているみたいです.
腰の細い塑像による天平時代の四天王像です.
鎌倉あたりの躍動感溢れる四天王と違い、抑えた動きの中にぎゅっと濃縮された意志の見えるかっこよい4人組だ.
増長天が一番色が残っていた.肩のあたりの朱や衣の下の緑などよく見ると模様も残っている.
久しぶりに来たので記憶の中ではすっかり白色の像になっていたのが、実際にはかなり灰色が強い色調だった.
持国天のすらっと長い指にはこれまた細い爪までくっきり残っていて、四天王とは思えない繊細さに驚く.
見仏人は私たち2人だけだったのでのんびり眺めることが出来た.