毛皮のマリー

寺山修司追悼公演 1983.6/10-29 

マリー:美輪明宏
美少年:井浦秀智
演出:鈴木完一郎
美術:嵯峨善衛
衣装:コシノジュンコ

おもしろい.こんな話だったんだ.タイトルだけは何度も再演されているので知ってはいたものの、内容はまったく知らなかった.こんなにおもしろい話だったら一度くらいは見ておくべきだった.
戯曲そのものがいい.視覚から感じる刺激はもちろん、何よりも言葉の持つ力に惹きこまれた.歳をとるにつれ修辞的な言葉の羅列がうざくなってきたというのに、この戯曲の言葉はキラキラと輝いていた.方言がその人の成り立ちを表すのに非常に効果的に使用されていたのも印象的だった.


美輪さんのマリーは素晴らしかった.美輪さんって上手いわねえって今更のように感動です.
今回見たのは1983年の芝居だけれど、最近立て続けに再演してたのも同じような演出なのかしら.てっきり美輪さんがご自身で演出されてるのかと思ってたのに違うのね.