菊池寛『恩讐の彼方に』

ラジオで山本耕史君が朗読していたのを聞いてから、一度ちゃんと原作を読もうと思っていた作品.携帯文庫(青空文庫の携帯版)にあったので帰りの電車の中で読みきることができた.
若い頃犯した罪の償いにひたすら穴を掘り続ける僧と、その僧を親の仇討ちのために探し出した青年の思いがけない交流を描いた作品.一心に穴を掘る良寛の姿に涙しそうになりましたよ.いかにも教科書に載りそうな文章に素直に感動するようになったんだなー.
何とはなしに菊池寛=つまらんってイメージがこびりついていて今まで手が出なかった.他の作品も読んでみようかな.


ちなみに携帯文庫は無料コンテンツなのでアプリを落とす時にかかるパケ代しかいりません.手持ち無沙汰かつ本を所持していない時には大変重宝します.しかも媒体が携帯なので文庫本を広げるスペースのない満員電車の中でも比較的読むことができるのでお勧めです.