会津仏都巡り
9時から4時までという寺巡りツアーに参加してきました.
集合場所のバス停まで宿の若女将(超美人!)が自家用車で送ってくれました.ありがとうございます.
同じ時に宿を出たカップルは歩いていたというのに……軟弱な私達では無理でした.
寺仏像巡りツアーなんてそうそう人も集まらないだろうってなめてたら、それでも15人の参加者がいました.でもさすがにご年配の方が多かった.
このバスに乗って移動しました.
ちなみにここはお昼と食べたところ.後ろは道の駅と併設している施設です.
勝常寺
最初に向かったのは国宝の仏像が3点ある勝常寺です.
会津のお寺はなぜか仁王門に大小さまざまな草鞋が結び付けてあった.どういういわれがあるんだろう.巡礼とかと関係があるのかしら.
お寺で待っていた女性に案内されてまずは本堂へ.非常に火災にあいやすいということで本堂には一切電気が通っておらず、自然光の明かりのみがたよりです.残念ながら曇り空では暗すぎて懐中電灯でも使わないとほとんど仏像を見ることが出来ません.
国宝の薬師三尊像が別々に置かれていることに驚いた.本尊の薬師如来はちゃんと本堂に安置されているけれど、ワキジーズ二体は四天王と共に収蔵庫に移動されていた.
薬師如来は普段は布で隠されているようで、ご開帳とばかりに布が開けられていた.
覚えてる限りの特徴はというと、
収蔵庫には脇侍の日光・月光菩薩や四天王像、聖観音、地蔵菩薩などが安置されて.
四天王はパーツが中心に寄って目が飛び出ているように見える特徴的な顔立ちをされてます.
立木千手観音(恵隆寺)
8.5メートルという巨大な千手観音のあるお寺です.
その割りに観音堂が小さいのでお堂いっぱいに仏像があるって感じです.ここもお前立ちの代わりに天井から床まで届く巨大な布で仏像が覆われていた.この布の後ろに回って仏像を拝見することになります.
まず目に入ってくるのは彩色豊かな二十八部衆たち.目がくりくりとした愛嬌のある顔立ちのの仏像達です.一つ一つじっくり見たかったけれどツアーとなると時間制限があって難しいのね.
立木観音はまさに両足のまん前に立って見上げるしかなく、鼻の穴を真上に見るくらいの角度になります.大きすぎて上が見えないー.
立木とうい名前が示すとおり、生えたままの木を彫って作った仏像だということで、今でも足の下には根があるとのことです.
圓蔵寺
福満虚空蔵尊があるとのことですが、残念ながら見ることはできませんでした.
かなり広い敷地を持つお寺で、この地方の人は13歳になるとこのお寺に参詣するんだそうです.虚空蔵尊が安置されている菊光堂は菊の御紋と葵の紋の両方がついてました.
入り口の獅子と象が可愛い!
菊光堂からの景色は抜群です.どうやら夏には花火大会が開催されるそうです.
宇内薬師(浄泉寺)
ご本尊の薬師如来坐像は、説明によると補修の際に材木を追加しなかったらしく(?ちょっと曖昧)足の部分のボリュームが薄くなってしまったんだとか.確かに足の裏がペタッと平べったくて立体感がなかった.説明員のおじさんの解釈では、この仏像を作らせたという徳一大師仏像の出来よりもスケジュールを優先したんじゃないかということです.だから腕の衣は完成しているけれど足の部分の彫りは未完成なんだとか.青色が鮮やかな十二神将は、邪鬼を踏んでいることからも四天王を作り変えたんじゃないかと言われてるらしい.持ってるものが不自然なので手の部分が作りかえられてるんだとか.道理で手の作りが不自然だと思った.ちなみに一木造りで分かれていない邪鬼と仏像は珍しいんだそうだ.