よみがえる源氏物語絵巻

源氏物語だから録画しておいたら、あら、聞き覚えのある声が流れてますよ.語り堺雅人とありました.比較的硬い感じの話し方をされてました.
光源氏がもっとも愛した女性”というナレーションで誰のことを指してるのか気になったけど、ちゃんと紫の上のことだった.紫の上で良かった.藤壺とでも言われたらどうしてくれようかと思った.紫の上ファンだからさー.
あんな健気で報われない女性もいない.瀬戸内寂聴が「源氏物語の中で一番可哀想な女性」と言っていた.全面的に賛成します.本来「ケナゲ」という言葉は嫌いなんだけれど、紫の上に関しては別格なの.彼女の人生は光源氏のために作られ光源氏のためだけにあったのに、女三の宮のところへ源氏を送り出す様子には、本当に光源氏の鈍感さに腹が立つ.


あ、本編は絵巻を模写する様子を追ったものでした.何度か本物は見ているけれど、個人的には当時の鮮やかさが美しい模写のほうが見ていたい.絵巻はその目的からいって物語と絵を楽しむものだと思うからさ、綺麗な方がいいじゃん.