小林賢太郎ソロコントライブ『ポツネン』

素晴らしく脳を刺激されるコントライブでした.ブラボー.
特に言語感覚と視覚へ訴えるコントが多く、気を許すとおいてけぼりになってしまうので、見てるこっちも気が抜けません.
さらっと見せてるようで物凄く計算されたネタの数々に唸りました.


アナグラムの穴』と称するテーブルコント、曰く「卓上コント」がいけてました.一文字ずつ書いたカードを並び替えて作るアナグラムを延々見せていくコントですが、これが一筋縄ではいきません.捻り具合が巧妙かつスピーディーにどんどん進んでいくので、こちらも頭をフル回転させてぬるいながらも臨戦態勢.どこで観客にネタをわからせるかまで計算してカードを並べ替えてるのわかる.単純だけどあれを覚えるだけでも凄いって感心しちゃった.


もひとつ、『ハンドマイム』は終了後に思わず「ほーっ」って感動のため息が客席から漏れるほど秀逸な出来でした.音楽と映像がぴったりあっていて、聴覚と視覚と想像力が刺激された.


最後のコントでは三角形と四角形のマグネットを自由自在に動かし、その単純な2つの形で空間や時間まで作り出していた.
ハットにタキシードという正装に知的オーラのみならずモテオーラも見ました.
今回これはどこのバンドのフライヤーだ?って間違えちゃうほどゴシックかつビジュアル系な出来でびっくりしたのだけれど、この路線嫌いじゃありません.小林賢太郎ソロには合ってるんじゃない?