仏像に会いに行こう

仏像に会いに行こう―美術の見かた・感じかた
先日上京した妹が置いていった本.
仏像研究をしている先生が書いた本で、いわゆる「仏像の見方」本とはちょっと異なる切り口が面白い一冊でした.
著者の先生が書いている通り、「仏像鑑賞」というのは大変にお金と時間と体力を使う.大規模な展覧会でもない限り、大抵の仏像はその場所まで行かないと見ることができない.オペラのチケット6万とかでヒョーッて驚いてるそんな自分も、毎年仏像見るためにいったいいくら使ってるんだって話なわけで…
それでもやめられないのは、やっぱり楽しいから.
ある程度見てると仏像毎の特徴がなんとなくわかってくるのも楽しみの一つです.
「たくさん見る」というのは大切だなと感じるのはそんな時.
仏像鑑賞が趣味というと、普通の人の脳裏にはどうやら大仏に代表される如来の姿が浮かぶらしい.菩薩や明王、天部あたりを思い浮かべる人はとても少ない.でも一口に仏像といってもバラエティに富んでいて見飽きることがないのです.

截金文様

見るたびに「截金文様職人になりたかった〜」と思う、そんな憧れの技術です.
そんな仕事があるなんて知らなかったんだもの.

へーっと思ったポイントメモ

  • 仏像研究をしている人は全国で100人程度
    • 少な!100人しかいないのか.そりゃあ研究にも時間がかかるはずだ.
  • 専門家は50年単位で年代特定ができる
    • 凄いな〜.なんとなーく飛鳥奈良、平安、鎌倉くらいの特徴はわかるけど平安の前期後期とかよくわからない.
  • 下半身のスカートは裙(くん)
    • もう裳とは呼ばないんだって.そうなんだ.
  • 左肩を隠してるのが衲衣、紐があると袈裟、右肩を隠してると偏衫(へんさん)
    • 右と左で呼び方が違うのね.