スタジオパークからこんにちは 長塚圭史

なんだったかなあ、国会証人喚問かなにかで本来の予定日に放送されなかったんだよね.ようやく今日放送された.


いきなり『ラストショウ』の細かい話から入ってびっくり.終わった舞台だから尚更です.
あえて舞台を選ぶ理由は?という問いに「劇場空間で事件を起こしてみたい」と答えていたけど、これはこの間の「深夜劇場へようこそ」でも言っていた.見世物小屋みたいに「あの劇場で何かが起こってるらしいよ」って、そんな空間が作りたいらしい.スプラッタや奇形といった強烈に視覚に訴えるグロテスクな手法を使いがちなのもそういった思惑があってのことだと思うと、また見方が変わってくる.それって言ってみれば「人寄せ」の手段として捕らえてもいいってことだよね?そこに深い意味を見い出すことも出来るだろうけれども、もっと単純に怖がったり面白がったりしてもいいってことだよね?
でも実際に見に行くと、そこに溢れるあらゆる感情に圧倒されて人寄せの手段なんて忘れてしまう.見た目のインパクトはすぐに慣れるけれど、徐々に気持ちを揺さぶられるのは後をひく.そして長塚さんの芝居の多くはそんな体験をさせてくれる.私は『はたらくおとこ』と『ラストショウ』が断然好き.

  • 嘘の上に何をのせることで演劇的リアリティーを見せられるのかを探っていく
  • ちょっと嘘が起きた方が、お芝居としてそもそも嘘をついているのだから、逆に物語が妙な真実味を帯びてくる

野田秀樹伊達暁水野美紀とコメントの人選もいいですね〜.ちらっと映った桜飛沫の稽古場では、美紀ちゃんがじゅんさんに抱きついてた.
飲みの席の言葉を呑みの席だけに終わらせないってのは、確か『ラストショウ』の時の雑誌インタビューで古田さんだかに指摘されてたことだね.
お酒が大好きなことがよーーくわかった.