J.K.Rowling 『HARRY POTTER and the Prisoner of Azkaban』

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban  (UK) (Paper) (3)

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (UK) (Paper) (3)

映画が面白かったので始めてハリー・ポッターの原作に手を出してみました。それも3巻から。
今回の映画が面白いと思ったのは、ハリーの内面描写や成長に焦点が当てられてたから。そんなわけで当然そのあたりの描写が深く細かくなる原作のほうがよりいっそう楽しく読むことができた。と共に、かなり原作を大胆に削ったり変更したりと映画での工夫も垣間見ることができた。初見の人にもわかりやすくするにはあのくらいばっさり省略したり、思い切りよく説明的にしたほうがいいんだろうね。
でも原作ではあんなに活躍する猫ちゃんがまったくカットされてたのは残念。ぜひ映像で見たかった。
各登場人物の性格が映画ではずいぶんマイルドになっていることに驚いた。映画だとSnapeやMarffoyの意地悪なんて可愛いもので単に仲が悪い程度に思ってたのに、原作の中ではちょっと唖然とするくらい酷い行動のオンパレード。人としてどーよって思うものの、人じゃないと言われたら返す言葉もない。

For maybe half an hour, a glorious half hour, he had believed he would be living with Sirius from now on ... his parents' best friendm ... it would have been the next best thing to having his own father back.

この「glorious」という単語にキュッとした.そっか、HarryにはGloriousと形容できるほど嬉しい瞬間だったのね.ジーン...
冒頭で描かれたDursleyでの日々があまりに寂しく厳しいものだったから、最も愛する両親の親友が自分をどこかで見守ってくれていると感じることはHarryにとってどれほど大切なことだろうか.これでPatronusを呼び出す時の幸せな思い出が一つ増えたね.
映画で4作目を見る前に原作を読んでおこうかな.