二月大歌舞伎 夜の部

二人道成寺が最高でした!!

梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場

梶原平三景時:幸四郎 娘梢:芝雀 俣野五郎景久:愛之助 奴菊平:亀寿 大名山口政信:由次郎 大名川島近重:桂三 大名岡崎頼国:松也 大名森村宗連:薪車 囚人剣菱呑助:秀調  青貝師六郎太夫歌六 大庭三郎景親:彦三郎

彦三郎さんがあんなに喋ってるのを久しぶりに聞いたような.えーっと、前からあんな癖のある喋り方してたかしら.ちょっとびっくり.
愛之助は赤くて誰だかわかんなくなってた.あの滑舌の良さでチラシ見るまで他の人と間違えてました.嫌味な感じにかけるのが惜しい.
幸四郎はやっぱり何言ってんのかわかりづらい.でも景時の姿は美しかった.

京鹿子娘二人道成寺 道行より鐘入りまで

白拍子花子:玉三郎 菊之助

前回(id:kogame:20040110)に引き続きこの二人の道成寺は二度目です.前は2列目で今回は3階.全体が見渡せてこれはこれで良かった.
いやもう、素敵でしたね〜.玉さんと菊ちゃん二人そろって綺麗だから目の保養にもってこい.
聞いたか坊主との問答は菊ちゃんのみ、恋の手習いは半分は玉さんだけと、全部二人で踊るのではなく分担制になってるのね.二人で踊るところも、ちょっとずつ菊ちゃんの振りのほうが動きが激しかったり負担が強かったりしてた.至近距離で見たときは二人の違いのほうが目に入ってきたけれど、今回3階から見ると二人のシンクロ度のほうが強烈に印象に残った.
それとも2回目ということで二人の動きがより近いものになってたのかな.
通常の道成寺では、花子の徐々に狂気をはらんでいく様で道成寺の物語の世界に吸い込まれていく.二人の道成寺は、その物語性が2倍になるかと思いきや以外にその逆で、むしろ踊りの身体的な魅力が2倍になって1人の時より気軽に見られた.

人情噺小判一両

笊屋安七:菊五郎 小森孫市:田之助 茶屋女おさく:家橘 おたね:右之助 町家女房:吉之丞 孫市倅小市:男寅 茶屋娘おかよ:松也 凧売吉六:権十郎 浅尾申三郎:吉右衛門

それまでの50分が笑える楽しさ満載なだけに、最後の10分が余計に物悲しい.
菊五郎さんはこういう役をやらせると右に出る人がいない.軽妙で笑いの間も抜群で、この手の菊五郎さん大好き!
吉右衛門さんとの息もぴったり.この二人でこういう漫才風のやり取りをしてるのってあんまり見たことがないけどいい感じじゃないですか.
もっと見てみたい.