吉井和哉＠日本武道館

音楽

良かった〜！
ロビンちゃん、なんと7年ぶりの武道館らしいですよ．
私が最後に行ったイエローモンキーの武道館は1999年のメカラウロコ．それ以降武道館でやってた？あれがラスト？
いずれにせよイエローモンキーといえば武道館のメカラウロコだった時代がもう一昔前になっちゃってることに愕然とした．時の流れって…


非常にシンプルな舞台の中央にぷらーんと浮かぶ大きなシルバーのハート．セットはこれだけ．思い返せばイエローモンキーもセットに凝るバンドではなかったな．その変わりロビンちゃんが派手な衣装着て走り回ってたから派手な印象があった．
吉井和哉は黒の上下でほぼ中央に留まり歌に集中しているボーカリストだった．前回のNKホールよりもよりソロアーティストとしての風格が出てきていて、完全に吉井和哉の世界を作ってた．大人になったんだなあって年上の人に向かってすっかり母親の気分でしたよ．でもたまに顔を出すおバカロビンちゃんが可愛かった．えへへー．
何度も武道館のことを口にしてたロビンちゃん．本人的にも武道館と言えば年末のイメージが強いらしい．でもいつやっても武道館はいいんだって．武道館への思い入れの強さが良い方へ良い方へと転がって、“楽しかったー”じゃなくて“良かったー”ってライブだった．


「TALI」「CALL ME」で始まったライブは、当初CALL MEのサビの高音が常にかすれていたので喉の調子が心配になった．が、時間がたつにつれて嘘のように素晴らしい声を聞かせてくれた．
これだよー、これ！！
この声の響きが好きでロビンちゃんのライブに足を運ぶんだ．武道館の2階という超遠い席だったけど、ロビンちゃんは歌を聴きに言ってるので別に近くなくてもいいのです（負け惜しみでは断じてない！）．武道館の2階は音が回っていいね．ロビンちゃんの歌に包まれてるようで本当に気持ちよかった．
あとでようこさんに「バンドの音があまり聞こえなかった」と言われたけど、あ、ごめん、聞いてなかった．つか、ロビンちゃんの歌があって、たまにエマちゃんのギターがあればそれで満足できちゃうからさー．


いきなり3曲目の『SIDE BY SIDE』で涙腺緩んで自分でもびっくり．なんでロビンちゃんの声はこうも胸に突き刺さるんだろう．
ライブだからもちろん『FINAL COUNTDOWN』みたいな飛ばす曲を一杯やってわーって盛り上がるのも楽しい．でも身動きできないくらい聞き入っちゃうのはスローナンバーなんだよね．全身耳になって集中して聞いちゃうから．『SWEET CANDY RAIN』や『WHAT TIME』、『MY FOOLISH HEART』どれも素晴らしかった．
声もフレージングも、もうロビンちゃんの歌の何もかもが好き．優しい声からパンチのある声まで、どのレンジでも気持ちいい．ライブ行くたびにそれを再認識する．山のようにライブやってて、ロビンちゃんの歌がいつでも聴けると思ってた頃には、あの声と歌のありがたみをイマイチわかってなかったみたい．4年のブランクを経験したら一期一会状態になってもしょうがないよねえ．


その他気づいたこと

  • 『FALLIN' FALLIN'』で歌詞間違え．「まちがえたー！」って叫んでた．
  • 『MUDDY WATER』の全員静止状態お遊びは盛り上がるね〜．いつまでやってんだろうって笑っちゃったもん．「本日の公演は…」ってアナウンス始めちゃうし．映画『男と女』の有名メロディーの替え歌はおバカロビン復活．新曲できましたっつって「墓場かな　墓場かな　俺の墓場かな♪」確かこんな歌詞で歌ってた．アホですね．
  • 照明が綺麗．『RAINBOW』の七色は思わず天井を見上げた．
  • 『BLACK COCK'S HORSE』はCDで聴くと「俺の歌は俺の歌　キミのものじゃない」って歌詞がグサッとくるのに、ライブの高速テンポだと不思議に吹っ切れて聞こえるから楽しめちゃう．
  • どの曲だったかな、エマちゃんのソロ前に「エマちゃーーん！」というロビンちゃんの掛け声あり．ステージ中央でかっこよいギターソロを聞かせてくれてるエマちゃんのエフェクターの前にしゃがんでいたずらしてたロビンちゃん．


明日も武道館行ってきます！