團菊祭五月大歌舞伎 昼の部

一  江戸の夕映

本田小六:海老蔵 おりき:菊之助 おきん:萬次郎 吉田逸平太:亀蔵 お登勢:松也 信濃屋お蝶:右近 信濃屋亭主:幸右衛門 黒岩伝内:亀三郎 徳松:男女蔵 松平妻おむら:家橘 松平掃部:團蔵 堂前大吉:松緑

5分遅刻.劇場入ったら舞台上にシャグマつけた人がいて驚いた.
え?そういう話なの?タイトルだけしか見てなかったからてっきり所作事かと思ってた.
海老蔵が「品川沖に停泊中の軍艦にのって蝦夷地の函館に行く」とか言ってますよ.おりしも今函館では五稜郭祭り真っ最中.一瞬にして想いが函館に飛びました.
大佛次郎の作品で昭和28年に初演されたものらしい.江戸側から見てるから官軍がすっかり田舎物の乱暴者扱いでした.まあ、江戸にいる人から見たら本当にこんな感じだったんだろうねえ.
久しぶりに見る海老蔵菊之助揃い踏み舞台だったのに二人が恋人同士じゃなくて残念だった.その昔お祖父様たちがやった同じ役をやったということでしょうがないのはわかってる.でも二人のツーショットが好きだからさー.
研佑くん、もとい右近は声が安定したみたいで良かった.変声期なのか一時期ひどかったから.

ニ 雷船頭

船頭:松緑 雷:右近

右近はもう子役って感じじゃないね.雷可愛かった.

三 外郎売

外郎売実は曽我五郎:團十郎 曽我十郎:梅玉 小林朝比奈:三津五郎 梶原景時團蔵 梶原景高:権十郎 茶道珍斎:市蔵 遊君亀菊:亀寿 遊君喜瀬川:右之助 化粧坂少将:家橘 大磯の虎:萬次郎 小林妹舞鶴時蔵 工藤祐経菊五郎

團十郎さん復帰」が全てでしょう.
会場中に割れんばかりの拍手が起こって暖かい空気で一杯だった.
隣に菊五郎さんがいるというのもいい.團菊祭って感じー.
團十郎さんはほんとに大らかな人柄が出る役者だね.

四 権三と助十

権三:菊五郎 助十:三津五郎 権三女房おかん:時蔵 助八:権十郎 小間物屋彦三郎:松也 願人坊主願哲:亀蔵 願人坊主雲哲:市蔵 猿廻し与助:秀調 左官勘太郎團蔵 石子伴作:彦三郎 家主六郎兵衛:左團次 小間物屋彦兵衛:田之助

適材適所で楽しい舞台だった.菊五郎さんと三津五郎さんなら長屋の親父も安心ってなもんです.予想外に良かったのが時蔵さんの長屋のおかみ.菊五郎さんとの相性が思いのほか良くてお茶目で親しみやすいおかみさんになってた.