出張用に

軽く読める本を探してる(といいつつ、出張予定が怪しい……早くはっきりさせてくれい)。
相変わらずのんびりカラマーゾフを読んでるものの、これ出張中に読みたくない。


もっと肩の力抜いて読めるエンタメ風な本はないものかとLIBRO新刊コーナーを漁ってたら気になる本発見!
高橋克彦『刻謎宮』
なんと歴史を正すため蘇生された沖田総司古代ギリシアにタイムトリップするという設定だけでもトンデモ本。幕末と古代ギリシアが絡み合うらしいっすよ。そもそも何故沖田?藤原沖田のイメージが強い今となっちゃ彼に歴史が正せるとは思えません。新選組ならなんで一番使えそうな土方じゃないんだろうって思いきや、あらすじに「歴史の狂いは徐々に広がりをみせ、土方歳三勝海舟を殺してしまう」とありました。土方は狂わされてるほうの一員だった模様。ちぇっ。
トンデモ風とはいえそこは高橋克彦なんでマニア心をくすぐる歴史ネタを盛り込んで面白く読めそうではある。


文庫といえば柴田よしきの『聖なる黒夜』が文庫に落ちてた。これ恋愛物としては凄い切なくてたまんないんだけど、多少ばかりハードボイルドタッチが入るから暴力関係の描写を読まなきゃいけないのがつらい。
笠井潔の『オイディプス症候群』も矢吹駆シリーズと聞きゃそりゃ読みたいに決まってる。でも京極シリーズ並みに分厚い新書が手に取ることをためらわせる。重いの無理。
加納朋子の新刊文庫も設定読んだら身につまされそうで楽しくなれるか大いに疑問。


現代作家はいわゆる本格ミステリーと呼ばれた世代の人たち以外全然興味がなかったから何から手をつけていいのかさっぱりわからん。
この際橋本治の源氏か平家物語でも持ってこうかしら。