吉井和哉 in 武道館

私の愛するロックスターがいた!100万倍惚れ直して帰ってきた!
もー何なのあの人。かっこよすぎでしょーが。
ただ立ってるだけ、ただ歌ってるだけで、あんなにキラキラ(ギラギラ?)したロックスターオーラを放ってる人って見たことない。
「よっ!日本一!」って掛け声がこよなく似合うというのに、まぎれもないロックスターって、それどんなカテゴリー?
帰り道、ようこさんと「なんで普通に立ってるだけでロックスターなんだろう」としみじみ語ってしまった。
最近の写真を見たというお母さんに「そろそろ恥ずかしくないか」と言われたらしいけど、さすが「日本でこれが出来るのは俺一人」と返しただけのことはある。


ロビンちゃんで年末武道館といえば思い出すのはメカラウロコ。あの楽しい空間が舞い戻ってきた、そんな錯覚に陥る楽しい楽しいライブだった。
Lovinson時代を経て吉井和哉がロビンに繋がったって感じられるライブだった。
黒髪ロビンも渋くて素敵だったけど、金髪に白いフリルにラメ入りパンツでへんてこな動きを連発してるロビンちゃんはもっと好き。
2階西から見下ろす会場の一体感の気持ちよさときたらなかった。会場の隅々までがロビンちゃんの歌を待ち望んで真剣に聴いてるのが伝わってきた。
そしてその期待をまったく裏切ることの無い素晴らしい歌声だった。『恋の歌』、『CALL ME』、『BEAUTIFUL』あたりは目を瞑ってロビンちゃんの声だけを聴いていたくなるくらい素敵だった。
特に武道館の2階って音がぐるんと回って身体全体を包んでくれるような気分になるから余計にその声に包まれてたくなった。
前回までのツアーだと前半ちょっと物足りなく感じがちな歌い方だったけど今回は最初からパワー全開飛ばしまくりで凄い。というか歌い方戻した?


そして何より一番驚いたのは数々飛び出したイエローモンキーの楽曲たち。妹からも詳細には聞いてなかったからこんなにセットリストに組み込まれているとは知らなかった。
1年前は今のロビンちゃんにイエローモンキー歌われたら絶対泣くって思ってたのに、イエローモンキーの曲を歌ってる今日のロビンちゃんは吹っ切れた開放感で一杯でなんのこだわりも感じなかった。だからこっちも泣かずに超笑顔。
夏フェスをことごとく外してるので、実は今日のSPARKがソロになって以降初めてのイエローモンキーの曲だった。なので、ほんと言うと最初のサビあたりまではこみ上げてくるものがあってマジ泣き寸前までいきそうになったけど、当時とかわらず客を煽りおバカなパフォーマンスを繰り出すロビンちゃんを見てると泣きそうになってる自分がバカらしくなった。泣いてる場合じゃない。楽しめ!
続く「太陽が燃えている」は正直あまり好きな曲ではないので(ググったら他の場所ではこの曲がいろんな曲にすり替わってた。私も『BURN』が聴きたかったよ…)、これでより一層落ち着くことが出来た。おかげで聴いたら号泣すると思ってた『バラ色の日々』も嬉しさ楽しさが先にたち、思い切り堪能させてもらいましたよ。
『LOVE LOVE SHOW』も嬉しくて嬉しくて。嬉しいーって思うと無意識にこんなに笑顔になるものなのねー。
前回までのロビンちゃんは「歌は聴いても自分は見るな」とばかりに暗い照明でスポットライトを当たることを拒んでる印象が強かったのだけれど、今回は俺に光を当てろと言わんばかりの勢いで、そんなロビンちゃんを見てるのがまた嬉しいの。


『BLACK COCK'S HORSE』の超高速アレンジが最高にかっこいい。いつも“俺の歌は俺の歌 君のものじゃないぜ〜♪”のフレーズは痛々しく突き放され感たっぷりだったのに、今回のアレンジだと疾走する迫力に巻かれてしまい笑いがこみ上げてきた。
カバーコーナーで『Paint It Black』を吉井節爆発の歌詞つけて歌ってた。次の英語詩の曲を聴くと、ロビンちゃんの歌は自分の言葉を歌ってこそだなとしみじみ思った。普段歌詞が耳を素通するこの私ですら虜にさせるロビンちゃんだからこそ、やはり自分の言葉を歌ってほしい。
『TALI』のアコースティックバージョンはもちろん、なんといっても最高だったのが『パール』バラードバージョン。吉井和哉はロビンに戻っただけじゃなく、かつて自分が苦しんで生み出した曲で遊ぶ(といったら語弊あり?)余裕まで持てるようになったんだなあ。嬉しい(そろそろしつこいか)。
「(武道館の天井からぶら下がる国旗を指差して)この国はバラードっていうと静かになりすぎる。盛り上がるバラードを歌ってやる!」という言葉とともに始まったアンコールは、踊りまくりの本編と同じくらい確かに熱く静かに盛り上がっていた。
どの曲だったかな、バラード歌い上げたロビンちゃんに一瞬会場中が静寂に包まれ、ほんの2,3人の「ろびーん」って声に普通に「はーい」って応える生声が会場中に響いた時があった。生声が2階まで聞こえてくるなんてあるんだね。


『パール』の前のキムタクの物まねは毎度やってることなんだね。「年末もMCでも大活躍の5人組」って紹介されてもすぐには誰のことなのかわかんなかったけど、「みんなが持ってるペンライト一旦消してくれない。そんでバラード歌い出したら一斉に点けて俺らに星空見せてよ。ほら、そこも下げて下げて(だから誰一人ペンライトなど持ってない!)」などと言い出したもんだから速攻わかった。お約束のお寒いギャグかと思っていたら、なんと直後のパールで巨大なミラーボールが回りだして本当に武道館の中に星空がきらめいたので不覚にも少し感動。くっそう、やられた。


歌いっぱなしの濃密な2時間。こんなに楽しくてこんなに前のめりになるライブになるとは行く前には想像もしていなかった。
明日のオーラスに行けないのは残念だけれどももしもDVDが出たら絶対買う!つか、明日生放送するんでしょ。映像あるんだから出して!