景徳鎮千年展 皇帝の器から毛沢東の食器まで

岐阜県現代陶芸美術館 トップ



景徳鎮の名前に惹かれて多治見の美術館に行ってきた.お金節約のため高速は使わないので一般道で約1時間40分強ですね.気軽に行くには少し遠い.
お正月、しかも陶芸ということで閑散としてるイメージだったのに意外や意外、駐車場には車が一杯.ちょこちょこと人が来てる様子でちょっと安心した.
景徳鎮は古い時代のものが一番良かった.愛嬌のある顔の獅子がついた水差し(?)や、これぞ理想の青磁とばかりの薄い青色が美しい瓶など、ごてごてしていないのがむしろ現代的で今の時代の空間にもぴったりはまりそう.時代が移ると豪華主義がより進んで権力者のために作られた装飾的なものが多くなり、芸術品として鑑賞するタイプになる.全体に色を使うところや大きくなるところなどがとても中国的だなー.陶器は自分が使うならということを念頭において見てしまうのでどうしても白磁青磁に目が行く.
西洋の技術を使ったエナメル風の絵柄は色使いやモチーフが少女趣味っぽくて可愛らしかった.
後半はひたすら毛沢東の食器類が展示してあった.社会主義の超有名国家主席だからどれほど荘厳なものを注文したのかと思いきや、これが白地にピンクの花(梅、芙蓉など)という今でも中国雑貨のお店に普通に置いてあるような可愛らしいものだったのでびっくり.お歳がいってからのものだからかえってこういう可愛いものになったのかしら.
点心用のお皿、醤油皿、おしぼり置き、スープ用鍋などありとあらゆるものが同じ柄で作ってあった.ニクソン大統領もこれを使ったんだって.


常設展の岐阜の美術家の作品にあった3点の絵が組み合わせパズルのように絵とタイトル説明がばらばらだった.脳内で並び替えろという暗黙のクイズか何かか?
幸兵衛釜*1のおっきなカフェオレボール(約1万)が素敵だった.同じ柄のコーヒーカップがあるから次はカフェオレボールを母親に勧めておいて>妹