幻の光

幻の光 [DVD]

幻の光 [DVD]

是枝監督作品だというのに主役の江角マキコが勝手なイメージで是枝監督が使う女優っぽくないなーと思ってしまい今まで未見だった。
とりあえず昼休みにPCで見るにはなんとも不向きな映画だ。画面が暗くて何が起こってるのか全然わからない。『DISTANCE』も暗すぎて自宅のテレビで見るにも灯りを消さないとダメだった。基本的にこの監督の映画は映画館で見ないとダメなのね。
普段の江角マキコから感じるパワフルアネゴ的な雰囲気が無く、どちらかといえば無表情でかたくなで暗い印象の女性がいた。
griefworksがテーマとはいえこんなに陰気な女性でいいんだろうかと不思議に思ったくらい。是枝監督の映画にありがちな照明を使わない真っ暗な画面が続くから余計に暗さが強調されて映った。
だからといってつまんなかったかといえば全然そんなことはなく、大切な人を失うという大事件がいつでも起こりうるという危うさと淡々とした日常が上手く絡みあっていて、不思議と心地良い作品だった。