NHKスペシャル 大化の改新

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大化の改新の定説が最近の調査で覆されかけているとか.
蘇我氏は別に悪者じゃないみたいですよ!
学生時代に習ったことは真実として後々まで大きく影響するもので、大化の改新といえば悪者蘇我氏を正義の味方である中大兄皇子らが討ったというイメージが強かった.『日出る処の天子』の蝦夷がどうしてその後悪者になっちゃうんだろうって不思議に思ったし、橋本治の『平家物語』では馬子や入鹿ってもしかしてすごく優秀な政治家なんじゃ?って今まで得た知識に疑問が湧き始めたりもした.
日本書紀には「入鹿が天皇家を滅ぼそうとし政治改革を妨げた」とあり、多くの人の中で天皇になりかわろうとする悪者蘇我氏という絵が成立してるんじゃないかと思う.
最近の研究では「先進的な蘇我入鹿蝦夷が保守的な中大兄皇子に殺された→反動的な保守的政治クーデター」ではないかという説が出てきてるとか.
飛鳥の発掘結果からは蘇我氏天皇に相対していた証拠より、むしろ天皇を守るための城塞を作り唐への防衛を一に考えた証拠が出てきている.そしてその蘇我氏を倒した中大兄皇子ら一派は防衛に関してはまったく意に関するところがなかったらしい.歴史の教科書では大化の改新律令国家への第一歩と教えられたけれど、実際には中央集権的な律令国家は大化の改新から18年後の白村江の戦いでの敗戦の後に始まったと考えられるらしい.