Charles Dickens『A Tale of Two Cities』

A Tale of Two Cities (Penguin Classics)

A Tale of Two Cities (Penguin Classics)

ようやくよーやく読み終えた.なにせ私の英語力ではさらさら読むわけにもいかず……む、難しい.ほんと難しかった.KAZUO ISHIGUROとかはわりとさーっと読んで頭に入ってくるんだけど、Dickensをそう読むには英語力が完全に足りません.多分構文はなんとかなる.ただDICKENS読むには単語力が無さ過ぎです.何度も繰り返し読まないと(つか何度読んでも)意味が掴めないセンテンスにぶつかりあきらめることもしばしば.多分辞書使えばもう少しすんなり読めたんだろうけど、通勤中に読んでるのでそんな面倒なこともせず、かえって面倒なことになってしまった.
で、本編.何年かぶりに読んで、改めてメロドラマっぷりにびっくり.これ韓流ドラマにはまってるおば様方も読んだらいいよ!といいつつ、涙ぐみそうになり慌てて電車で本を閉じることが何度か.人のこと言えません.Charles Darnay、Sydney Carton、Lucy Manetteの三角関係、というよりSydneyの一途な思いで恋愛要素を満足させつつも、同時にフランス革命時のパリの混沌とした渦巻く狂気に容赦なく巻き込まれてしまう.一応主役と思われる3人よりも、それを取り巻く人たちの描写が素晴らしい.特にパリ市民の集団心理による熱狂具合がリアルに想像できて背筋が凍る.

I am the resurrection, and the life, saith the Lord: he that believeth in me, though he were dead, yet shall he live: and whosoever liveth and believeth in me, shall never die