西国三十三所―観音霊場の祈りと美@奈良国立博物館

仏像がたっぷり展示されているとのことで7月に引き続き奈良まで行って来ました.
第1室は特に仏像が一杯.どの寺も観音菩薩がご本尊ということもあって、観音像がたくさんあったのも如来より断然観音派な私には嬉しかった.
谷汲の華厳寺からもいくつか仏像が来てた.あそこも良い仏像がたくさんあるからまた行きたいな.十一面観音はかなり前に重心が傾いてて良くまあ立っているなと感心した.すっきりシンプルな毘沙門天に踏まれてる邪鬼のお尻が可愛らしかった.
岡寺の半跏像のような小さくて顔の大きい仏像は大好き.ホッとする.清水寺の千手観音は光背の三十三応現身が素晴らしい.お顔もキュッと引き締まって美しく、こんな近くで見られてラッキー.
どの仏像だったかな、修行の場っぽいお寺の観音像が、頭が大きくどっしりとした体躯でしなやかというよりはガッチリしたのだったのが印象的だった.
神奈川・龍峰寺の千手観音は、頭上で組んだ手の上に化仏を捧げ持つという変わった観音像で、清水寺のご本尊と同じ様式らしい.
絵や書はよくわからないんだけど、国宝の普賢延命像の美しさにうっとり.色の使い方とグラデーションが好き.
たっぷりと西国三十三所の雰囲気に浸れる展覧会で満足!