絵本徒然草(上)

絵本 徒然草 上 (河出文庫)

絵本 徒然草 上 (河出文庫)

橋本節たっぷりの現代語訳だけでなく、当時の社会的背景なんかもみっちり解説してくれるので大変ありがたい.1990年の本なので多少「現代風」な描写が古臭いとこがあるものの、わかりやすくて楽しいっすよ.
学生時代古文が大嫌いで、嫌いだと思うとますます理解できなくて、今読んでも原文はほんとわかんないんだけど、それでも高校時代にやった段とかはかすかーに記憶の片隅に残ってるらしく、あれこれ知ってる!って思うから若い頃の記憶って凄い.出家する前と出家後、あるいは段によって噂話もあれば哲学的な示唆を含む話があったりとバラエティーに富んでて、有名な序章のイメージよりはとっつきやすい.(下)も読んでみよう.