国宝三井寺展@サントリー美術館

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol01/index.html
先月寝坊でドタキャンという人として一番最悪なことをしでかしたリベンジってことでayaちゃんと行ってきた.
異彩を放つ仏像が思いのほかたくさんあって満足.普段は秘仏ということで見られない仏像群はもちろん重文の十一面&千手も良かった.
智証大師こと円珍の像はすべて頭のてっぺんがとんがってる.なんと本当にそういう逆卵型の頭をしてたらしい.ayaちゃんの見立てによると宇宙人らしい.円珍弘法大師の姪っ子の息子だっていうんでそもそも常人とは違う何かを遺伝的にもお持ちだったようです.
異形といえば新羅明神坐像もすごい.ここ*1に画像があるけど、この顔は日本の神様じゃないよね.真っ白な肌、大きく垂れ下がった目、高い鼻、赤い唇、どちらかといえば不気味な怖さのある姿だけに、こんな神様の言われることならなんでもそりゃ聞かなきゃって思うよ.
黄不動の絵は残念ながら展示期間に合わなくて見ること適わず.日曜美術館で「印刷物にも掲載不可」と説明されてたので是非見てみたかった.明王は無条件にかっこよいので好きです.精密に写したという像のほうは綺麗過ぎて人工的な印象を受けてしまった.それよりは新しく見つかったという空海タイプのお不動様やその隣に展示してあった護摩の名残いっぱいのお不動様のほうが好き.
重文の胴の太いずんぐりした大きめの千手観音像は絶対前に見たことある.東博か奈良博の展覧会だと思うんだけどなー.初見はあの頭身にびっくりしたけど、今日はどっしりとした強さとあったかさを感じてとてもよい仏像だと思った.檀像を模したという小さめ十一面もみっちりとした密度が好き.
如意輪はもともと美しく色っぽい仏様だけど、三井寺のも例に漏れずとても色気のある像でした.三臂が生えてる肩のラインが素晴らしく自然だった.左ひざがツルツルなのはお参りに来た人が触ってたからかしら.お顔の色艶が色っぽい.
国宝である円珍の書もたくさん展示してあった.綺麗な字といより変わった字ですね.不思議なバランスの文字を書くなーってむしろ印象に残った.説明に「枯枝のような書体」とあって納得.それだっ!
障壁画では目玉の光信より南禅寺本坊大方丈の『梅に錦鶏図』が良かった.