妙心寺展

http://www.myoshinji2009.jp/
先週に引き続きayaちゃんと上野まで行ってきました.
上野は寒桜(なのかな?)がポツポツ咲いてました.天気が良ければもうちょい綺麗に撮れただろうに携帯カメラじゃこれが限界.


妙心寺展は書や僧を描いた掛軸(?)が多く、個人的には仏像の多かった三井寺展のほうが興味深く見ることが出来た.前期後期の展示変えが激しくて、一番見たかった等伯の猿の絵は前期だけだった.チケットにも使われてる龍虎図屏風すら前期だけとは予想外!
でっかいお寺だという印象しかなく、京都であの大きさを保つってことは金持ち寺なんだろうなーって漠然と思ってたんだけど、開祖やその弟子達の方針や花園上皇の手紙なんかを見てると真面目に学問してたお寺だったみたい.装飾的なことをあまり意に介さなかった様子が展覧会の作品からも見受けられた.こりゃ失礼しました.
書はわからなすぎて好き嫌いすら言えない.花園天皇が後継者として期待してる甥っ子だかに送った「いかに勉強が大切か」を説いたという書の長さに吹いた.どんだけ言いたいことがあったんだ.修正も一杯あって何が書いてあるのか全然わからなかったけど天皇熱意だけはきっちり伝わってきた.
春日局の書もびっくり.全部「し」で出来たようなリズミカルな模様のようでとても文字には見えなかった.
わかりやすく読みやすいことを一番としたという至道無難の書は確かに頑張れば読むことができたし、今の私達にもちゃんとわかる文章だった.
思わぬところで瓢鮎図に再会.見るたびいつもおじちゃんの顔の認識に戸惑う.なんか鼻が分かりづらくて変な風に見えちゃうの.捕まえようとする手に持つ瓢箪と鯰の平行線が面白い.
中国元時代の作品だという普賢菩薩は通常見る美しい普賢菩薩とは全く異なる異形の姿.こんな普賢様はいーやー.
伝狩野元信「渓山問奇図」、8幅というでっかい画面を順に見ていくと、おおっこんなところにも舟が!って湖だか海だかが画面の奥まで広がっていて驚いた.
メトロポリタンから来てる狩野山雪「老梅図襖」も急激に折り返す幹の様子がわかりやすく奇抜で良かった.