NHKスペシャル『最後の戦犯』

お正月に放送してたドラマをようやく見た.タイトルからして重そうでなかなかふんぎりがつかなかったものの、いざ見てみたらこれが凄く良い.実在の方をモデルにしたフィクションということで、捕虜処刑から逃亡、裁判、判決までが90分にぎゅっとまとめられていた.それだけの内容をやるのだから90分だとあっという間なんだけれど、重要な場面場面を切り取りそれを繋げたような構成だったので説明し過ぎないところがかえって良かった.こういう題材なだけにどう捉えるかを見る側に委ねるような作りにしてるほうが押し付けがましくなくて見やすいと思う.
主役を演じたARATA君が素晴らしかった.ARATA君のじっくり演技してるのを久しぶりに見たけど(というかテレビでは初めてだよね?)、もっと使わないともったいないよ!ARATA君は子供の目をしてるところがこの役にぴったりだった.清濁全て飲み込んでもまだ綺麗なまま(それはとても怖いことでもあるけど)っていう、そういう顔が出来る.本人が割りと片手間にしか役者をやってくれないからなあ.映画だけでなくドラマでももっと見てみたいと切実に思った.