蜻蛉峠2回目

前回プレビューだったので本公演はコレが始めて.4列目センターという非常に役者が近い場所での観劇.何よりもまず右近さんの付けまつげに釘付け.凄い威力.
展開を知っていてもなお1幕目は間延びする.ステージ近くなので単純に表情や動きで笑っちゃうとこもあったけど後方の席だとどうだろう.取り残されてる気分にならないかなあ.
2幕目の盛り上がりを足したとしてもあと一歩どこか惜しい.ぐっと集中してテンション上がりかけたところでいつも何か邪魔が入るっていうか我に帰る瞬間が挟まれているような気がして、いのうえ歌舞伎にはよくある「揺さぶられる」感覚が無いのが寂しい.といってもいのうえ歌舞伎の全部に揺さぶられてたわけじゃないからそういうもんだと割り切ればいいのか.辻褄あわなくても勢いとpassionで最後盛り上げちゃう中島脚本に比べクドカンの本って良くも悪くも全部に説明つけようとしてるからなのかな.勢いのまま突っ走っちゃうことにちょっと照れがあるのかも.その割りに2幕最後の闇ちゃんとお泪が憎しみと愛情を交感しあうとこは良いシーンなのに台詞があまりにお約束過ぎて冷めちゃう.あそこもうちょっと何とかならなかったかなあ.
ちゃんとは覚えてないけれどプレビューと違うなってところがちょこちょこあった.つっつんの台詞じゃないけどまさに「間を埋めたな」って感じ.次に見るのは4月入ってからだけど、その頃にはもうちょっとスッキリ整理されてるのかな.
日ネタは新婚初夜の大騒ぎんとこと似非パヒュームのとこかな.今日は少路勇介が「酔っ払ったなるし先輩のマネ」をしてて古田さんに「お前の先輩なんて知らん!」と一蹴されてた.パフュームではじゅんさんが客席に「この3人でグループ組んで欲しいですか!」って聞いて、もちろん大拍手な客席に「今日のお客さんは優しいですね」と.
あ、善さんが源さん源さん言うとこで、プレビューでは1回目は笑いが起こってたけど2回目はさすがに笑える空気じゃなくシーンとしてたの.でも今回はどっちも笑いが起きてたからびっくりした.
あと細かいことだけど、プレビューで爆笑したじゅんさんカナコさんの「垂れ乳!」「垂れるほど無いわ!」が普通に「垂れてない!」に変わってたのが残念だった.