蛮幽鬼@新橋演舞場

1階16列4番
2回目.感想のちほど.
とりあえず昨日アテルイDVDを見たせいか、朧と五右衛門のDVD購入決定.いつかいつかと先延ばしににしててまだ買えてなかったの.無性に朧が見たい!

感想追加.

2回目は花外.照明がまぶしっ!
ストーリーがわかっていて見た今回、1幕目の監獄シーンでちょい眠気が…
改めて見ると土門よりサジのほうに深く迫ったほうが面白い話になったんじゃないかと思ってしまった.前回はパンフ買えなかったから今回ようやく買って中島さんのインタビュー読んだら、“もし牢獄で会ったのがレスター博士だったら”って話をされてて凄く納得した次第.そりゃレスター博士のほうが面白かろう.名前が無いと言い切ったサジが自分の運命を結局どう思ってたのか、土門に対して少しは希望を持ってたのかそれとも単なる道具と割り切ってたのか、彼があそこまでして自分を裏切った者や国に対して復讐心を燃やしてたからには相当な絶望の中にいたと思うんだよね.それをああいう笑みで包んで(やってるのが堺さんだからと言われたらおしまいだけど)人を利用して生きていくにはどんな決意があったんだろうって、そんなサジのことをもっと知りたくなった.
モンテ・クリスト伯も最後は復讐することへの虚しさを覚えて去っていくように、ここでも山内さんが粟根さんに、粟根さんがじゅんさんに、じゅんさんが逆木さんに殺されるという復讐の連鎖が起こり、それを目の前で見た土門の復讐心に何らかの変化が起こらないはずがない.その後に復讐の権化のようなサジとその土門が対決するというのはとても象徴的なことのはず.そのあたりが比較的サラッと流されてしまっているようなのがもったいない.最後は結局大王が人民の敵を討ったというこれまた復讐劇で幕が下りるのが中島さん流の決着の付け方なのね.