室生寺

  


紅葉が見ごろで境内は団体客で大賑わい。静かに見るには花や紅葉のシーズンは避けたほうが無難ですね。

弥勒

その昔興福寺から移築されたらしい。
正面厨子弥勒菩薩立像、向かって右に国宝釈迦如来坐像、左は遠くて…多分お寺に関係ありそうな僧侶の像だったような。
弥勒菩薩は平安前期のもので小柄で細身な割りに頭が大きく童子のようなプロポーション。平安関の釈迦如来は金堂の仏像とよく似ている。お腹周りの衣のひだが美しい。

金堂


薄くはなったものの朱色が映えた平安時代前期の美しい建物。
向かって左から十一面観音、文殊菩薩、釈迦如来薬師如来地蔵菩薩、前面に十二神将がずらっと並ぶ堂内には思わず声をあげる人が続出してた。板光背がこれだけ揃う景色というのは珍しい。板光背の色彩がお堂の華やかさを演出してるように思った。それに加え前に来たときよりもお堂の中がパーっと明るい印象を受けたのは季節と時間の関係も大きかったんじゃないかな。陽がうまい具合に指していて自然の光で見ることが出来た。
有名な十一面観音、よく見る斜めからのお顔ではなく私はぽっちゃりした頬が際立つ正面顔が好き。そのほうが親しみやすく感じる。
奥の両端には左に聖観音、右に大日如来、右端にはでっかい蔵王権現像もあり。どれも巨大で奥においてあるのがもったいない。こういうお堂で蔵王権現がいるのが女人高野ならではか。
鎌倉時代十二神将が一番のお気に入り。平安時代のおっとりした仏像の前で小さくても躍動感たっぷりにがんばる姿にキュンとする。

本堂灌頂堂

平安中期の如意輪観音像がご本尊。艶っぽいというよりはソフトな彫りの穏やかな如意輪観音でした。こちらでは如意輪観音御朱印を頂きました。

太鼓橋を亘ったところではお坊さんが尺八演奏中。参道のみやげ物屋にはよもぎを使ったお饅頭やらお焼きやらで誘惑が一杯。軽食代わりに焼き饅頭と大判焼きをパクリ。どっちもよもぎの良い香りがたっぷりでうまー。