法隆寺

室生寺から45分くらい(?)で法隆寺着。とりあえず給食っぽいうどんで腹ごしらえをして仏像目指していざ出発。

法隆寺はいつ来ても南大門から広がる景色に感動する。広々した視界がいかにも奈良のお寺っぽくていい。

中門の金剛力士像に挨拶をして本堂伽藍へ。

回廊がぐるっと囲む伽藍に五重塔と金堂が並ぶ。大講堂は瓦の葺き替え中で全体が覆われていて外観を見ることが出来なかった。

毎度毎度夏か冬に来てるので五重塔の四面にある塑像が暗かったりまぶしかったりで見るのにとても苦労するのだけれど、秋の優しい光だと随分を見やすいことがわかった。

大講堂

平安前期の薬師如来日光菩薩月光菩薩、四天王がいらっしゃいます。日光月光はカタツムリみたいな飾りがポツポツついた異国風の宝冠をかぶってた。三体とも光背の透かし彫りが優美です。四天王は平安初期のかなり動きのあるもの.

金堂

内部が明るい!秋はいいね!
おなじみの釈迦三尊像&四天王にご挨拶。吉祥天女毘沙門天が両脇に安置されています。こちらの仏像群には奈良博での法隆寺展にて間近でお会いしてるのでそれほど久しぶりといった感はないもののお堂の中で見るのがやっぱり一番。直立不動の四天王にきりっと正面を見つめる視線の釈迦如来のバランスが心地よい空間を演出してくれてます。この動きの無さが静かでぐっとくる。

大宝蔵院

綱封蔵、食堂といった奈良時代の建物を見ながら大宝蔵院へ。ここも団体客でおお賑わい。団体さんが過ぎるまでなかなかゆっくり見ることはできませんね。
庶民的なお顔の六観音、張りのある頬が若々しい夢違観音、鋭角な精緻さに見惚れる九面観音、どっしりした地蔵菩薩などうっとりする仏像が目白押し。玉虫厨子百済観音、橘夫人厨子と国宝がずらっと並ぶ様は圧巻です。橘夫人厨子は背後のレリーフの美女たちも見所です。

法隆寺秘宝展

中倉&南倉にて寺宝の特別公開。中別料金500円を払って見学しました。儀式に使う器から仏像、書などありとあらゆる種類のものが展示してある中、一番記憶に残ったのは金堂の吉祥天女毘沙門天と玉虫厨子を復元したもの。仏像のカラフルな色彩は今の金堂の侘び寂び入った雰囲気とは大違い。とにかく強烈に明るくて陽気な仏像だった。当時こんな仏像がお堂を埋めてたと思うと、いかにも外国から入ってきた新しい華やかな神様だったんだろうなー。玉虫厨子もとにかく派手!こんなキラキラしたもの見たらなんだかわかんないけど凄そう素晴らしそうって思っちゃうよね。実物大は無理でも大講堂とか金堂内部をミニチュアで再現したものがあると楽しいのに。
国宝では平安時代の黒漆塗螺鈿卓の展示あり.華奢な脚に螺鈿がぴったりのとても美しいテーブルです.塗り物にも素晴らしい



瓦の先には「法隆寺」の文字が.こういうの特別感があっていいねー.

東大門


通り沿いに立ち並ぶ塔頭の門にある鬼瓦や獅子などを楽しむ。三棟造りのM字天井を指差し確認。

夢殿

今回のお目当ての1つであるご開帳中の救世観音にご対面!薄暗ーい厨子の中を金網にへばりついてのぞき見る。思ったより大きく見えるのは像の持つ神秘的な荘厳さのせいかしら。映像で見ると随分と厳しいお顔に見えてたのが実際に目の前にすると優しさすら感じられるから不思議。ファンが多いのも納得のとてもパワーのある仏像でした。