ANJIN@銀河劇場

なんとまあ平坦な平板な舞台だろう.言うならば絵巻物のようにある場面を切り取って繋ぎあわせたといった感じ.構成がそうならば演出も奥行きのある舞台の前面だけをひたすら使ってるという印象しかなく、イギリスと日本、侍とキリスト教と、2つの要素に引き裂かれている2人の魂の叫びというものがまーーーったく感じられなかった.台詞で悩んでると唐突に言われても、え?ってとまどうばかり.ALONE!!って叫ばれてもそんな孤独に打ちひしがれてるような描写あったかしらって置いてけぼり.そんな中、唯一人間としての魅力に溢れてたのが市村さん演じる家康だった.日本人なら誰もが知ってる関が原とそれを取り巻く人物達がテーマなので、かえってもう少し掘り下げてくれればってとこがチラホラと.3時間もあるのにあらすじを見て終わってしまったって印象がぬぐえなくて、もったいないなと思った.それから、英語の台詞どころか方言がきつい武将の日本語もなんて言ってるのかわからなかった.
武将の兜がリアルだったのが面白かった.ちゃんと井伊の赤備えもあって見るたびにひこにゃんだーって脳内変換してました.