泣くということ

ガリレオ脳研の「歳とって涙もろくなった」=「脳の老化」にショックを受けた上に、クールジャパンでも「涙をコントロールできないのはmatureじゃない」って言われてて、2つの事象がぴったり合致した結果になってたことでとりあえず今年の目標の1つに「涙を我慢する」を上げようと決めた.泣くということは人間特有で、それを我慢するってことはひじょーに高度な脳の働きなんだって.それが出来なくなってるってことは脳を甘やかしてるってことで、確かに最近その自覚があるので結果として出来る出来ないはおいといて、ひとまず「我慢する」という意識を持とうと思う.
外国人にとっては「涙」=「weakness」でありどちらかといえばタブー視されていて、日本人が思う「綺麗」とか「純粋」というプラスな面が全くないらしい.ちょうどタイミングよくトヨタの社長がアメリカで泣いたことがニュースになっていたけれど、多分日本だったら好印象だと思うんだけどアメリカでは実際のとこどういう評価だったんでしょうね.
もうひとつ日本では普通によくある「嬉しい時に出る涙」というのが国によってはまったく存在しないことにも驚いた.言葉の上だけじゃなく実際にそういうシチュエーションを作って実験してたけど本当に泣かないの.「嬉しい時には楽しい気分にしかならないから泣かない」って言ってたし.文化って感情表現に驚くほど影響するんだってびっくりした.
私は日本人なので嬉し涙も感動涙も全然肯定派なんだけど、ここ数年の「泣ける」の押し売りにはうんざり.ここのとこどんな映画や本でも「泣けます」のオンパレードでバカじゃないの.そんなにみんな泣きたいの?自然な流れで泣いちゃったってのがほんとじゃないの?私は泣けることを目的にはしないけどな.それもあっての「涙を我慢」.