SHINKANSEN RX 『薔薇とサムライ』@赤坂ACTシアター

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【作】中島かずき 【演出】いのうえひでのり 【作詞】森雪之丞
古田新太 天海祐希 浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 藤木孝

五右衛門が帰ってきた!!
今回はひたすら天海祐希の美しさかっこよさを愛でる舞台であった.父息子の葛藤や滅び行くものへの愛惜など話の盛り上がりとかカタルシスとかは前回のほうがあったと思う.が、今回はドラマ性は少し抑えて全体的に軽めな味わい.これでもかのアンヌ大フューチャー.一体何度衣装替えをして何曲歌ったんだろう.こんな天海祐希あんな天海祐希が見たいでしょ?っていうまさに天海祐希祭りが繰り広げられておりました.そしてそんな祭りを一身に引き受けて成り立たせてしまう天海さんが凄い.前回の松雪さんがふじこちゃんで引っ掻き回す役だったのに対し、今回の天海アンヌは古田五右衛門と同じ立場で肩を並べる同士だった.新感線舞台の口上で古田さんと並んでまったくひけをとらないかっこよさときたら!ストーリーとしてグッと心揺さぶられるのは前作のほうが上だったけど、覚悟決めたアンヌの毅然とした美しさに、単に美しいというだけで感動するってのもアリだなと思った次第.天海さんは登場するたびに毎回毎回その美しさでこっちをびっくりさせてくれた.
オチという点では右近さんが残った時点でわかってしまったけど、こういうお約束もお祭りならではでそこは黙って騙されておくのがファンの心意気ってもんでしょ.でもさすがにシャルルは騙されたー!
古田さんは五右衛門のオブザーバー的な役割を意識してこなしてるのがわかる.そういうところがさすが座長だった.五右衛門が出てくるとパーッと能天気な空気に包まれるのが本当に素敵.最後は五右衛門でしめなきゃね.
キャスト確認すらしない状態で行ったのでデスペラードが誰なのか全然わかんなくて暗い中キャスト表を慌てて確認.山本太郎くんだったのか!まんま池田成志キャラだった.でも太郎くんがやってるからおばか控えめ二枚目重視になってた.古田さんと相対するという役柄だし、どうしてもなるしさんや江口さんの影がちらつくのが不利にはなるけど、あともう少しメリハリあるといいな.あと台詞だけで説明されちゃったからかどうして五右衛門を追ってるのかよくわかんなかった.
みはるさんさすがです.大好きです.浦井君ふっきてていい.DoV見たときもいいなと思ったんだった.大げさなおとぼけ芝居でちゃんと笑えるって上手いよね.藤木さんは完璧です.最初の登場シーンですっげーって見惚れました.さやかちゃん、ママが好きなので応援する気持ちで見てたけど、表情がいまいちなのかな.今回アイドルっぽく歌ってるってだけにママを彷彿とさせる歌声がほんとーに可愛い.
じゅんさん、聖子さん、粟根さんという新感線看板俳優陣、今回すごく良いです.じゅんさんのまさかの飛び道具キャラがまるで天使に見えました.so cuuuuute!!
舞台はメタルマクベス風.五右衛門でLEDをここまで使ってくるとは思ってなかった.新宿だと書割で赤坂だとLEDって街の様子にあわせたか.無機質な背景にいかにも木造な船のバランスが不思議だった.ヨーロッパだし海賊だしで鋼鉄風なのでも良かったんじゃないかなー.
衣装はザ・宝塚.2幕の天海さんなんてオスカル様そのものだったよ!ドレスも今までの新感線らしくない生地使いで高級感漂ってました.色使いも小物使いも素敵でした.
生バンド、いいっ!!五右衛門ローック♪というテーマソングが流れると体がうずうずする.今回舞台がヨーロッパということもあってノリ命というよりは輸入ミュージカルにあるような物語を伝える曲調が多かったので、最後の最後でドカンとロックが流れるとより発散気分が増した.
今回金欠で泣く泣く2回に抑えたので、次回はなんと東京千秋楽!千秋楽には最後はオールスタンディングで拳振り上げることになりそうですね!楽しみ!

今日は竹野内豊高橋克典という私の中ではかなり上位のイケメン2人を見かけたので更にお祭り感up!ナイロン三宅さんもいました.
お隣の女の子が興奮のあまり「今のって竹野内さん?」って突然話しかけてきたのをきっかけに、人見知りな私にしては大変珍しいことに少しお喋りしたのであります.天海さん目当てでお初新感線だったらしい.でも帰り際に、これから五右衛門DVD限定盤買ってきます!って宣言して物販に行ったのですっかり新感線のファンになってくれたみたい.すごい可愛い女の子だったなー.

さて、これから五右衛門DVDを見まーす