御名残四月大歌舞伎 第三部


今日は奮発して一等席です.が、2階の端ってこんなに見づらいのね!
1階の一等がいまいちだったから2階にしてみたけど、これだったら1階二等のほうが良かったかも.

一、実録先代萩
  乳人浅岡 : 芝翫
  松前鉄之助 : 橋之助
  局錦木 : 萬次郎
  局松島 : 孝太郎
  腰元梅香 : 児太郎
  亀千代 : 千之助
  千代松 : 宜生
  局呉竹 : 扇雀
  局沢田 : 芝雀
  片倉小十郎 : 幸四郎


二、助六由縁江戸桜
  花川戸助六 : 團十郎
  三浦屋揚巻 : 玉三郎
  通人里暁 : 勘三郎
  福山かつぎ寿吉 : 三津五郎
  三浦屋白玉 : 福助
  男伊達 : 権十郎、松江、男女蔵、亀三郎、亀寿
  傾城 : 松也、梅枝、巳之助、新悟、
  金棒引 : 種太郎、萬太郎、廣太郎、廣松、
  禿たより : 玉太郎
  白玉付番新梅ヶ香 : 歌江
  奴奈良平 : 亀蔵
  国侍利金太 : 市蔵
  遣手お辰 : 右之助
  番頭新造白菊 : 家橘
  朝顔仙平 : 歌六
  曽我満江 : 東蔵
  三浦屋女房お松 : 秀太郎
  髭の意休 : 左團次
  くわんぺら門兵衛 : 仁左衛門
  白酒売新兵衛 : 菊五郎
  口上 : 海老蔵

助六は華やかでいいね!江戸爛熟期の粋と艶がつまってますよ!
助六がかかるのは大抵襲名なんかの大きな出来事があった時なので毎回出演者が豪華です.いつもいつもお祭り気分です.歌舞伎座最後の演目に相応しい華やかで賑やかで楽しい2時間でした.かっこいい男はかっこよく、美しい女は美しく、単純で派手で爽快な戸歌舞伎の醍醐味をとことん味あわせてくれる作品です.
最初に海老蔵が口上で登場.助六の歴史や河東節の紹介をしてました.
今回も菊五郎さん、玉さん、仁左さん、勘三郎三津五郎とご馳走が一杯.団十郎さんと菊五郎さんが兄弟ってだけで萌え〜!なんとも可愛い兄弟でした.
団十郎さんはキリリッというよりどっしりおおらかな助六です.市川宗家ってこともあってかしっくり感が強くて見てて安心.
玉さん揚巻はね、なんといっても玉さんオリジナル衣装がはんぱなく豪華で美しくてそれを見るだけでも価値あり.登場は鯉と海老のついたもの、打掛の下の赤地に桜刺繍のがこれまた手がこんでて美しい.刺繍の凹凸が素晴らしいの.2度目の登場は短冊のついた帯に白地に水墨画が描かれた打掛.玉さんの衣装はこだわりぬかれた美意識と職人技の結晶で毎回溜息物なのですが、唯一の欠点はこれを見ちゃうと他の衣装に満足できなくなっちゃうこと.玉さん揚巻は姉さん!って呼びたくなるかっこよさ.強くて素敵.
仁左さんは最近くわんぺら門兵衛でしか見てないよ〜.助六かくわんぺら門兵衛ってすごい二択.なにしてもかっこよいのでうどん被った姿ですらうっとり眺めておりました.
勘三郎、やりたい放題です.団十郎さんはさすがに笑ってなかったけど、菊五郎さん花道の勘三郎さん見て笑っちゃってたよね.団十郎さんには全快祝いとたかとし君も落ち着いてっていう時事ネタを、菊五郎さんには世界に羽ばたいたしのぶちゃんのお祝いを絡めて一句読んでました.三升と重ね扇のリバーシブル袱紗で股くぐり.花道ではどさくさに中村座の宣伝もしてましたよ.