シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズ [DVD]
主演の風貌が気に入らないというだけで見ていなかった作品。ホームズは小説から入りましたが、映像ではグラナダTVの洗礼を真っ先に受けてしまったのでホームズといえばジェレミー・ブレッドのように絵にかいたようなイギリス紳士を想像してしまうのです。なので配役を聞いた時、逆じゃね?って思ったものです。
そして見終わった今でもアクション推理探偵物としては楽しみましたがホームズ映画を見た気には全然なれませんでした。アイリーン・アドラーも南の血が流れてるかのようなエキゾティックな女性でしたね。
それからモリアーティ教授がかつてない恐ろしさ!!本気で恐ろしい!ひー!
いつものホームズだとモリアーティ教授に勝てる勝てるって思うところですが、このホームズに限っては無理かも……って思わせるものがありました。なんだろう、一生懸命なホームズなのね。
あとワトソンに未練ありすぎなのが分かりやす過ぎて非常にお子ちゃまな面もありました。
なので超人的で万能で自信家なホームズというよりはとっても人間臭い肉体的なホームズですね。最後の最後にフル回転で脳が活躍しますがそれまでは見てるほうにも語られないので、この人役に立ってるのかな?って不安になってきてました。
典型的なホームズとして見なければ黒魔術とか化学兵器とかロンドンの有名場所とのコラボとか大爆発とか道具立ては楽しいです。