劇団☆新感線『七芒星』@シアター・ドラマシティ

作:中島かずき  演出:いのうえひでのり
輪剣:佐藤アツヒロ  金令女:奥菜恵  日宝の揺光:古田新太  月宝の開陽:粟根まこと  火宝の玉衡:山本カナコ  水宝の天権:河野まさと  木宝の天キ:タイソン大屋  金宝の天セン:右近健一  土宝の天枢:逆木圭一郎  馬環刀:村木よし子  兵臣雷:インディ高橋  草鎌居士:礒野慎吾  鎗珠:中谷さとみ  女錘:保坂エマ  棍象:吉田メタル  馬雲梯:杉本恵美  獅子吼:川原正嗣  虎吼:前田悟  髯爺(武玄):橋本じゅん  鏡皇神羅:高田聖子

大阪初日です.ドラマシティはACTに比べると随分こじんまりとした会場で22列目だけどACTの17列目より全然近かった.PARCOくらいの広さしかないのかなあ.この会場ならどの席でも満足できるわ.



さて、3回目となると余裕の観劇(?)です.初回は間が持たなくて大変だった若手チームのシーンも短く感じるようになってきた.つか、ほんとに短くしたんじゃないか?そうはいってもやっぱり象はきつい.あのキャラクターは必要だったんだろうか.設定上痛々しく感じるべきところ、やってる役者さんが痛々しく思えてくるってのは客としては非常に辛い.最後の「雑草のように」とかいう台詞もやっぱりみみっちくてヤなの.これはもう芝居の出来不出来の問題ではなく、ああいう設定が嫌いだという個人的問題かもしれん.

今回もじゅんさんと古田さんには笑わせてもらった.アツヒロ君の投げたマックだかの袋が顔を直撃して気絶する真似をするじゅんさんとか、いらぬところでいらぬ動きをつけてる古田さんとか、いいなあ、こういうのたまらなく好きだ.じゅんさんが白いドレスで登場した時、右近さんが落ちてたように見えた.粟根さんの長物殺陣も堪能しました.声が素敵だ.粟根さんに限らず七宝星メンバーは全員決める時の声が渋くてかっこいいねえ.ただ、音響がまだビシッと決まってないのか、ACTより狭い会場だというのにACTより台詞が反響し過ぎて聞きづらかった.台詞をわかって聞いてるからそれでもまだ大丈夫だったけど、初見の人はあれでわかったんだろうか.それに反してBGMは控え目気味.ACTほど腹にズシンと響く低音がなかったのが残念.

なんだかんだストーリーに文句はあれど、やっぱり全員揃い踏みは嬉しい限り.DVDが出たら絶対買っちゃうわ.でも撮影してたという話を全然聞かないんだけど出ないんだろうか.

今日は年明け初めての公演ということでカーテンコールにて古田さんの挨拶あり.『アテルイ』がなんとか賞を取ったということでわざわざスライドまで作って紹介してくれた.「俺も高田も出てないし、大阪でやってないし、まして奥菜やアツヒロには何の関係もないし」とどうでもよさげな古田さんの紹介がおかしかった.ついで高田さんの妹さんのご婚約発表.「こっちは本当におめでたい」と古田さん.会場にその妹さんが来られてたようで「どこかにいるはず」と一生懸命手を振る高田さんが可愛かった.

サントラは買わなかったけど、代わりに右近さんのデモCD(まさに手作り感一杯のCD-R)を2枚買ってしまった.今回余ってしまったチケットを引き受けてくれた妹の友達の友達が「できれば明日も見たい」と大変気に入ってくれたのでホッとした.