マラーホフ 『眠りの森の美女』@東京文化会館

入り口で子供を山ほど見たので暗い気持ちになったけど、誰一人騒いだりすることもなく見事にしつけられた子供揃いで驚いた.素晴らしい.

1階後方センターという全体が見渡せるとても見やすい席で快適な観劇だった.今回初お目見えのマラーホフの秘蔵っ子だというプリマは、とにかく顔が小さい.踊りより何よりそれに一番驚いた.「綿棒みたい」というようこさんの言葉がまさにぴったりと思えるプロポーション.まだ18歳ということでマラーホフと一緒に踊ると貫禄の差をどうしても感じてしまったけど、2人とも素晴らしく美しい.王子様とお姫様に文句なく見える.こういう人たちはバレエダンサーにはたまにいる.これぞ天職なんだろう.

眠りの王子はなんと三幕にならないと登場しないのだ.待ちに待ってようやくマラーホフ登場.Pas de deuxの王子の踊りなどを見てると、凄く丁寧で落ち着いたベテランの踊りになっていた.後でようこさんも同じことを言ってたけど、若者のパワーでおすエネルギッシュな踊りではなくなってた.でも誰よりも優雅できれいなのは相変わらず.ひとつひとつのポーズがとにかく美しい.もう少し見せ場あるとなお良かった.世界バレエフェスが楽しみ!