『ジェヴォーダンの獣』

ジェヴォーダンの獣 ― スタンダード・エディション [DVD]

ジェヴォーダンの獣 ― スタンダード・エディション [DVD]

コスチュームプレイの歴史物のつもりでいたら、なんというか香港映画並みのアクション映画だった.ドキュメンタリー等で見るジェヴォーダンの獣事件は未解決だということなので結末のつけかたに注目したたら、あら、秘密結社ときましたか.これは日本の時代物でもありがちだよね.時代劇だとヒーローvs悪役のチャンバラが始まるところだけど、ここで剣の戦いではなくなぜかカンフー(にしか見えない)が始まるのがフランス人の独特の感性とでもいうものか.そもそも事件自体が嫌な後味の残るタイプのものなのに、これに革命やら恋愛やら宗教やら人種間の偏見やらが絡まって更に更に後味のわるーいお話が出来上がってた.題材からしてもっと芸術趣味に走った作品かと思いきやエンターテイメントに徹してたのが意外だった.