『欲望という名の電車』

BSで放送されたビビアン・リーマーロン・ブランドの『欲望という名の電車』を見た.原作どおりの部分とそうでない部分とあって、そこに製作者のこだわりってのを感じた.エリア・カザンが監督なのかあ.ラストに原作にはない「今度こそ戻らない」という台詞をステラに吐かせるというのは、いかにもアメリカ人っぽい説明過多な演出で驚いた.
この映画のビビアン・リーって幾つぐらい?原作で想像するブランチより更に5,6歳老けた印象で、そりゃ裸電球で照らされるのもいやかろうって十分同情できるブランチだった.最後、ブランチがドクターを見上げる視線がたまらなく哀れで、ほんとはこんな女大嫌いなのに不覚にもかわいそうって思ってしまった.