東京バレエ団『くるみ割り人形』

クララ:ポリーナ・セミオノワ
くるみ割り王子:ウラジーミル:マラーホフ

[第1幕]
クララの父:後藤晴雄
クララの母:遠藤千春
兄フリッツ:佐野志
くるみ割り人形:高橋竜
ドロッセルマイヤー:木村和夫
ピエロ:後藤和雄
コロンビーヌ:太田美和
ムーア人:大嶋正樹
ねずみの王様:平野玲
[第2幕]
スペイン:遠藤千春、後藤晴雄
アラビア:井脇幸江、芝岡紀斗
中国:太田美和、倉谷武史
ロシア:長谷川智佳子、古川和則
フランス:高村順子、小出領子、中島周

年の瀬といえば第九にくるみ割り、ってことで行ってきました、マラーホフの『くるみ割り』

この演目にはあんまり興味がなくてほとんど見たことないから東京バレエ団ならではの特徴ってのは全然わからなかった.でも今まで持ってたマイナスイメージが払拭できるくらい楽しい作品で大満足の2時間だった.くるみ割りって短いのね!

ねずみの軍団と人形の兵隊たちとの戦いはコミカルに描かれているし、コールドの振付はなかなか目新しいもので飽きないし、暖色使いのポップな背景が可愛いし、2幕の各国の踊りのレベルも高いし、何より主役のペアが素敵だった.


セミオノワはちょい背は高いものの(そして何故か日本人より浅黒い)、若々しくていかにも少女といった雰囲気で、それなのに踊りは溌剌といよりは柔らかくて好きなタイプのバレリーナだった.マラーホフは毎度のことながらその滑らかさに呆然としちゃう.あの体の美しさは一体なんなんでしょうね.私の目にはちゃんと動線が見えました.なのに王子の衣装がイマイチなの.残念.あ、王子どころかクララの衣装もひどかった!いまどき学祭でももうちょいマシなの用意するだろ.スカート(?)なんて裏地買ってきて私ですら縫えそうなシロモノだった.ひーどーいー.


このペアは来年の『マラーホフの贈り物』でも見られるみたい.踊りのタイプ的に相性が良さそうだったので是非見たいわ.予告チラシによるとラカッラ、ウヴァーロフ、フォーゲルなどなかなか素晴らしいメンバーが集まりそう.チケットがんばって取らなくちゃ.そうそう、『贈り物』にも出るヴィシニョーワが見に来てました.一緒にいた男性も明らかにダンサーなんだけど誰だかわからず…


何はともあれ「年末のくるみ割り」というお約束事もたまにはいいもんですねー